それ今でも通用する?SEOの「大きなワナ」

それ今でも通用する?SEOの「大きなワナ」 静岡県のSEO対策

「SEO」という言葉はずいぶん昔からある言葉なのですが、時が経つにつれ、その知名度はどんどん上がってきているような気がします。

その影響からか、最近になりSEOの問い合わせが多くなってきました

適切なSEOを行うことで、検索順位を向上させたり、集客したりすることは可能です。ただし、誤ったSEOをおこなってしまうと、逆に検索順位を下げる要因になりかねません。

今回は「SEOで気を付けてもらいたいこと」を紹介したいと思います。

SEOが有名になってきたからこそ陥るワナ

SEOという言葉が最近になり、段々浸透してきているように思えます。それはインターネットやホームページが非常に身近な存在になったからでしょう。

例えば会社を立ち上げるとき。以前なら名刺やパンフレットを紹介媒体として作成したのではないでしょうか。しかし今では、名刺やパンフレットも作るのですが、もう1つのアイテムとして「ホームページ」を候補として考える方が増えてきました。

ホームページは、名刺やパンフレットの役割を担うこともできますし、商品やサービスをその場で販売する場にもなる為です。

ホームページは、構造をしっかりと考え作成し、その後も適正に運営をしていくことで、大きなビジネスパートナーとなりますが、少しやり方を間違えてしまうと、何の意味も持たないものになりかねません。

■ホームページを作った人の行動

何の知識もないままホームページを作ったとしましょう。ホームページが完成ししばらくすると、大抵の人がこう思うのではないでしょうか。

「このホームページはどのくらいの人が見てくれているのだろう?」

そこで、インターネットで調べ「アクセス解析」を入れたりすることでしょう。アクセス解析を入れた結果、あまりアクセスがないことを知ると、「どうしたらアクセスを集めることができるのだろう?」という疑問に行き当たります。

その辺りで「SEO」と言う言葉が登場すると思います。そして本やインターネットであらゆるSEOの手法を探すことと思います。

「こんな方法が効果的だ。あんな方法が効果的だ。どれをやってみようか。」

色々な手法を試してみたいですよね。

ただ、ここでワナが待っているのです。それは「そのSEO、今も効果的なの?」と言うことです。

「下手な・間違ったSEOはマイナスの効果をもたらす可能性がある」のです。

■ペナルティには気を付けよう

色々な方法を試すのは良いことだと思います。ただしそれはメインのホームページでおこなうのではなく、実験用に作った別のホームページにおこなう方が良いと思います。

なぜなら、近年、検索エンジンの精度は上がり、マイナスの施策をおこなっているホームページに対して「ペナルティ」を課すことがあるためです。

例えば、検索エンジンのアルゴリズムに引っかってしまうものから、グーグルの社員の目視によるペナルティがあると言われています。これに関してはウェブマスターツールに登録をしておくと通知が届くことがあるので、そこで判明することもあります。※通知が来ない場合もあります。

グーグルの裏をかくのは短期的もしくは実力者のみ

SEOの手法は非常に多岐に渡ります。

例えば数年前まで効果的だった方法として「大量のリンクを検索順位を上げたいホームページに一気に集める」という手法がありました。そのため、ある人はツールを使って、多数の人工的なホームページを作り上げ、そこから1つのホームページに対してリンクを貼りました。

またある人は、インターネット上の中小検索エンジンに手動、もしくはツールで自分のホームページを登録しました。

リンクを貼る本数も1日に数百本ではあまりにも不自然だということで、少しずつバラしながらリンクを貼った人もいました。

では、現在この手法をおこなうとどうなるのかと言うと、「高確率でペナルティを食らう」と思います。いつペナルティを食らうかは分かりません。1週間後かもしれないし、1か月後かもしれませんし、1年後かもしれません。ずっと食らわないかもしれません。但し、高確率でペナルティの対象になります。ちなみにペナルティの対象になることを覚悟でこの施策を行っている人は現在でもいます。それはそれで1つの手法だと思います。

他には、「ページ数は沢山あった方が良い」という手法もありました。そのため、1ページの文字数を300文字程度にし、大量にページ数を増やす人もいました。または1つのホームページ内で同じページを複数作った人もいました。更には他のホームページから文章も持って来て、ページ数を増やす人もいました。更にはツールを利用して、大量にホームページを作成し、そこに来たアクセスを1つのホームページに飛ばしたりした人もいます。

これらの方法もペナルティの対象になります。文字数に関しては「オリジナルコンテンツ」であれば何とも言えない所なのですが、同じ内容のページを増やしたり、他のホームページから文章を持ってくるのは「重複コンテンツ扱い」になります。

以上の内容は、数年前まではペナルティの対象となることなく、しっかり通用していた方法です。これらはある種の「グーグル検索エンジンの裏をかく手法」だったのです。しかし検索エンジンは年々その精度を増していっています。その影響で通用していた手法が通用しなくなっていってしまいました。

とは言っても、例えば大量のリンクは今でも効果的であり、的確におこなえばしばらくの間は検索順位でも上位表示することがあります。そのため、敢えてその手法をおこなう人もいます。順位が下がればまた新しくホームページを作って大量のリンクを貼る。その間にもホームページを沢山作っておいて次から次へと順位を上げていく。

1つの方法ではあると思うのですが、1つのホームページを大切にしたいという方には不向きな方法です。

そのSEO いつのSEO?

以上のように、以前は通用していたSEOも、今ではペナルティの対象になりかねない手法もあります。

特に1つのホームページを大切に運営したいと言った企業にとっては、ペナルティを食らうわけにはいかないと思うのです。

そこで1つ気を付けてもらいたいことは、「本やインターネットで集めたSEOの情報がいつのものなのか?本当の情報なのか?今でも通用する手法なのか?」と言うことです。

■本やインターネットで集めたSEOの情報がいつのものなのか?

SEOに関する書籍は結構出ています。ただ、裏技的な手法が書いてある書籍はないと思います。「思う」と言うのは、私はほとんどその類の書籍を読んだことがないためです。

SEOに関する情報はインターネット経由や自分の体験で蓄えてきました。

インターネット上には、最近の情報も掲載されていますが、そのほとんどは「過去に作成されたページ」です。そのため情報が古いことが多々あります。

古い情報も大事だとは思うのですが、特にインターネット関連の情報は、どんどん進歩しているので、なるべく新しい情報を手に入れたほうが良いと思います。

■本当の情報なのか?

インターネットで見つけることのできる情報は、その道のプロの人が書いたものから、そうではない人が書いたものまで、様々です。正確な数字を掲載している人もいるし、そうではなく適当な情報を掲載している人もいます。

また、「多分こうだろう・・・」と言う情報を「間違いない!こうなんだ!」と書いている人もいます。その逆もしかりです。

こういったこともあり、インターネット上の情報は参考にする程度にした方が良いと思います。

■今でも通用する手法なのか?

本やインターネットや人を介して知ったSEOの手法があったとします。今でも通用する手法なのかどうなのか。ここが一番重要ですね。

「集めた情報が今でも通用するのかどうなのか?」

結論としては、「自分でやってみるか、知っている人に教えてもらう」しかないと思います。

例えば、既に過去のSEOの手法をいろいろ知っていたとします。そしてそれに対するリスクを分かっているとします。その状態であれば、新しい手法を見つけたら、「〇〇だから有効、〇〇だからダメ」と言った感じで、取捨選択できると思います。

ただ、最近SEOの情報を集め始めた人は、取捨選択するほどの過去のSEOの情報の蓄積がありません。そのため、何がどうリスクになるのか分かりかねると思うのです。そのために、本やインターネットで情報を集めるのも良いと思いますし、SEOに詳しい人に色々聞いてみるのも良いと思います。

「過去があって今があります。」

なので、深くSEOに携わるのであれば、過去の情報を揃え、自分のホームページで数多くの実験をおこなった方が良いと思います。

私の経験上なのですが、知っている人に細かく詳しく聞くのも良いのですが、ある程度知識を付けてから聞かないと、チンプンカンプンになると思うので効率が悪いと思います。

万能なSEOはない!?

長年SEOに携わってきていますが、「万能なSEOはない」と思います。「効果的なSEO」「リスクの少ないSEO」はあると思うのですが、「万能」と言われると難しいです。

なぜなら、検索エンジンはグーグルが作成しています。グーグルのみが検索順位を決定するルールを知っているので、SEOをおこなう側としては「推測していくしかない」のです。

検索エンジン最適化スターターガイド」と言われるものをグーグルは発表していて誰でも見ることは出来るのですが、基本的な内容であり(基本的ですが超重要です)、ここに書かれていることをおこなえば、検索順位が必ず上がると言ったものでもありません。

なので、気を付けてもらいたいこととしては「絶対に上位表示します!」というSEO業者がいるのですが、それはお客を獲得するための「営業トーク」もしくはただの「ウソ」です。私は口が裂けても「絶対に上位表示する」とは言えません。恐らく、この業界に長くいて検索エンジンの酸いも甘いも知っている人ならだれでもそうだと思います。

例えば私の場合は、今までに(今も)数多くのホームページを作り、運営をし続けています。その中で様々な実験を繰り返しているので、検索エンジンのルールを推測しやすいのです。推測と言ってもそんなに偉そうなものではなく、大事なのは「何をすると駄目なのか?」を見極めることなのです。

良いことをするのも重要なのですが、「マイナスになることをしない方が良い」と考えています。ただ、これまでも説明して来ましたが、本やインターネットから集めたSEOの情報を鵜呑みにしてしまって、マイナスの施策を知らずにしてしまうこともあったりするのです。

なので、何か施策をおこなうのであれば、ある程度、その手法の有効性の裏付けを取ってからおこなったほうが良いと思います。

継続は力なり

SEOホームページ運営「継続は力なり」だと私は考えます。

ページを作るのは非常に面倒だと思います。書くことがないという人もいることでしょう。でも「2015年 SEO最新情報」でもお話しましたが、ホームページは人間と同じです。作って公開したばかりは赤ちゃんと同じなのです。

赤ちゃんだったらどうしますか?愛情を注ぐでしょう。食べ物をあげたり飲み物をあげて、大きく育てるでしょう。善悪の判断が付くように指導を行っていくことでしょう。これらはすべて継続しておこなってくはずです。そして大人になったら自立することになります。自立し魅力的な人間になれば、周りの人から頼りにされたり注目されることでしょう。

ホームページも同じです。

愛情を注ぎ、ページを作っていきましょう。一度書いた記事も、時の流れとともに修正することもあるかもしれません。修正しましょう。継続して行っていけば、立派な情報を発信するホームページになってくれることでしょう。すると、周りからの注目も集まり、リンクを貼ってくれるかもしれません。それによりさらに大きく成長し、あなたのビジネスを助けてくれる大きなパートナーとなってくれることでしょう。

※写真撮影場所:岩本山

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

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