検索順位が安定しないとき、それは検索エンジンが迷っているときです。
たとえば「静岡県 ホームページ制作」というキーワードを例にしてみましょう。※あくまでも仮定のキーワードです。
日付 | キーワード | URL | 順位 |
---|---|---|---|
12月1日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 10 |
12月2日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 10 |
12月3日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 8 |
12月4日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/nagare/ | 9 |
12月5日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 9 |
12月6日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 8 |
12月7日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/nagare/ | 10 |
12月8日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 8 |
12月9日 | 静岡県 ホームページ制作 | https://dekita.net/ | 9 |
上記のような状況を見たことはありませんか?
「静岡県 ホームページ制作」というキーワードが、日によって表示されるページが異なっている状態です。
これは「検索エンジンが迷ってしまっている状態」と考えています。
この状態となってしまったときには、中途半端な順位のまま、それ以上の順位にならないケースがよくあります。
よってサイト運営者は、どのページが「静岡県 ホームページ制作」というキーワードで適しているのかということを検索エンジンに伝える必要があります。
業界的には「カニバリゼーション」と呼んだりします。
同じサイト内の記事が、同じキーワードで競合しあってしまうことです。ある意味「重複コンテンツ」と似たものかもしれません。
ただし重複コンテンツとは少し違いますし、重複コンテンツの方が発生してしまった場合にはサイト自体へのリスクは大きいと考えています。
競合ページを探し出す必要がある
このカニバリゼーション状態を解消するためには、まずどのコンテンツとどのコンテンツが競合しあっているのかを発見するところからはじめる必要があります。
また、どのコンテンツをメインとするのかを決める必要もあります。施策内容によっては、メインにパワーを集めるといった方法もあるためです。
7つの解決方法
ここからは7つの解決方法を紹介したいと思老います。
それぞれにメリットデメリットがあります。
上から順番にリスクが少なく方法と考えています。ただしサイトによっても変わってくることでしょう。
ここはどれだけサイトを分析しているのかによって、優先度は変わってくることでしょう。
- タイトル調整
- コンテンツ調整
- 内部リンク
- 記事の統合
- カノニカル設定
- 301
- noindex
以上がメジャーな方法だと思います。
タイトル調整
タイトルは検索エンジンに対して大きなアピールの要素となります。
基本的にサイト内に同じタイトルのコンテンツを作るのは避けたほうがよいですし、弊社ではまず行いません。
タイトルを少し変更するだけで、競合が解消される場合があります。
コンテンツ調整
コンテンツ内容を調整することは大事です。
サイト制作者がよいと思ったコンテンツも、検索エンジンに対しては誤って伝わってしまっていることはよくあることです。
内部リンク
サイト内の他のページよりリンクを集めることで、「このページはこのコンテンツを扱っているよ」と検索エンジンにアピールすることができます。
記事の統合
競合しあっているコンテンツがどうしても同じような内容であるとしたら、それらを統合してしまうという方法もあります。
その際、残す方のコンテンツは、検索エンジンに評価されている方となるでしょう。
カノニカル設定 カノニカル設定をすることにより、「オリジナルの記事はこっちだよ」と設定することができます。 301
競合しあっているコンテンツがあるのなら、検索エンジンに評価されているページにパワーを集約させてしまってもよいかもしれません。
noindex
検索エンジンから無視してもらう設定です。
もっとも評価されているページだけを残して、あとは検索エンジンに無視してもらうのです。
施策の際には調査が必要
これらの施策を行う際には、データをこまめにとる必要があります。
誤った方法を取ってしまうと、サイト全体からしてみるとマイナスにつながることがあるためです。
冒頭でもあげた例で説明します。
施策がマイナスになってしまうことも
「静岡県 ホームページ制作」というキーワードで「https://dekita.net/」が上位表示していたり、「https://dekita.net/nagare/」が上位表示していることがあったとします。
日によって順位のついているページが異なるわけですから、検索エンジンが迷っているという推測は成り立ちます。
ここで何かしらの施策をするのも1つの方法ではあるのですが、それを行うことでマイナスにつながることがあるのです。
1つのキーワードだけではない
まずここで押さえておかなければならないことは、「コンテンツは、1つのキーワードだけで検索順位が付いているわけではない」ということです。
たとえば「https://dekita.net/」のページですが、「静岡県 ホームページ制作」というキーワードのほかに「富士市 ホームページ制作」であったり「富士宮市 ホームページ制作」というキーワードでも順位が付いているとしましょう。
そして「https://dekita.net/nagare/」のページには「静岡県 ホームページ制作」というキーワードのほかに「沼津市 ホームページ制作」や「三島市 ホームページ制作」というキーワードでも順位が付いているとしましょう。
ここで「https://dekita.net/nagare/」のページを失くしてしまうということは、「沼津市 ホームページ制作」や「三島市 ホームページ制作」というキーワードの受け皿がなくなってしまうということになるのです。
つまりそれらのキーワードで来ていたアクセスを失う行為となるのです。
よってどのようなキーワードで対象のコンテンツにアクセスがあるのかを、まず確認する必要があるのです。
SEOはデータと経験が重要
1つの問題を解決するためにも、さまざまな方法があるのがSEOです。
そしてそれぞれは意味合いが少しずつ異なります。
適切な施策を行わないと、サイトに悪影響を与えてしまうことにもなりかねません。
正しい施策をするために必要なのはデータです。
そしてそのデータを分析する力(経験)だと思います。