インターネット広告は、早ければその日からアクセスを集めることができます。
SEOの場合は検索順位が上がるまでに時間がかかりますが、広告であれば設定が完了し審査が通ればすぐに表示される可能性があります。
そのため「すぐに集客したい」という場合には有効な方法の1つです。
ただしです。
インターネット広告は、出せばよいというものではありません。
広告を出したことに満足してしまうと、広告費だけが使われ成果につながらないことがあります。
インターネット広告の目的は売上を上げること
インターネット広告には、認知を広げる、問い合わせを増やす、商品を販売する、来店を促すなど、いろいろな目的があります。
ただ最終的には「売上を上げること」につながらなければ、事業として広告費を使う意味は薄くなります。
広告を出すこと自体が目的になってしまうと、数字を見る視点が弱くなり成果の出にくい運用になりやすいです。
簡単に始められるが・・・
インターネット広告は、誰でも始めることができます。
Google広告、Yahoo!広告、SNS広告など、広告管理画面を開き、必要な情報を入力すれば広告を出すことは可能です。
しかし広告を出せることと、成果を出せることは別です。
実際には、
- どのキーワードに広告を出すのか
- どの地域に広告を出すのか
- どの時間帯に広告を出すのか
- どの広告文にするのか
- どのページへ誘導するのか
- 成果につながらないものをどう除外するのか
といった調整が必要になります。
この調整をしないまま広告を出すと広告費は使われます。
しかし売上にはつながらない。
この状態になってしまうことがあるのです。
交通量の少ない道に看板を出すようなもの
広告運用を説明するとき、看板にたとえるとわかりやすいかもしれません。
交通量の多い道に看板を出すのと、ほとんど人が通らない道に看板を出すのでは、どちらが見られる可能性が高いかは明らかです。しかも費用が同じであれば、より見込みのある場所へ出した方がよいと考えるのが自然です。
たとえば、道沿いに看板を設置するとします。
1つは、毎日たくさんの車や人が通る道です。もう1つは、ほとんど車も人も通らない道です。
もし看板の設置費用が同じだった場合、どちらに設置した方がよいでしょうか。
ほとんどの人は、交通量の多い道を選ぶと思います。
もちろん交通量が多ければ必ず成果が出るというわけではありません。
その道を通る人が、自社の商品やサービスに興味を持つ人たちなのかという視点も必要です。
ただ少なくとも、誰も通らない場所に看板を出しても、見られる可能性は低いです。
インターネット広告でも同じようなことが起こります。
効果の薄いところに広告費を使うともったいない
広告費には限りがあります。効果の薄いキーワードや地域、ターゲットに予算を使ってしまうと、本来使うべきところに予算を回せなくなります。広告運用で大事なのは、単に広告を広く出すことではなく、売上につながる可能性が高いところへ予算を集中させることです。
極端な話ですが、売上につながりにくいキーワードに広告費を使うのは、交通量の少ない道に看板を出すようなものです。
もちろん、すべてを最初から正確に判断できるわけではありません。
広告を出してみなければわからないこともあります。
ただし広告を出した後に、数字を見て判断することはできます。
たとえば、
- クリックはされているが問い合わせがない
- 表示はされているがクリックされない
- 問い合わせはあるが成約につながらない
- 関係の薄い検索語句でクリックされている
- 広告費は使われているが売上につながっていない
このような状態であれば、改善が必要です。
- 広告費を使い続けるべきなのか。
- 止めるべきなのか。
- 予算配分を変えるべきなのか。
- 広告文を変えるべきなのか。
- LPを変えるべきなのか。
このような判断をしていく必要があります。
プロが見るのは広告を出したかどうかではなく数字
広告運用で重要なのは、広告を出したという事実ではありません。
どの広告が、どのくらい表示され、どのくらいクリックされ、どのくらい問い合わせや売上につながったのかです。
プロが見るのは見た目の派手さではなく、費用に対してどの程度の成果が出ているかという数字です。
広告を出すだけであれば、そこまで難しくはありません。
しかし成果を出そうとすると、やることは一気に増えます。
- キーワードを調整する。
- 除外キーワードを追加する。
- 広告文を変える。
- 地域を見直す。
- 時間帯を見直す。
- クリック単価を調整する。
- LPの内容を変える。
- 問い合わせ後の流れを確認する。
このような作業を繰り返します。
つまり広告運用とは、広告を出して終わりではないのです。
広告を出してからが本番なのです。
そしてプロの場合、クライアントから預かった大切なお金なのでかなり慎重になります。ほぼ毎日調整を行い、さらには週末も関係なく調整します。
そのため、それほど多くのクライアントを抱えられないのです。
広告を出しただけで満足すると危ない
広告を出したことで満足してしまうケースがあります。
「広告を出しているから大丈夫」
このように思ってしまうのです。
しかし広告を出していても、成果につながっていなければ意味は薄いです。
むしろ広告費が毎日使われていくため、何もしないよりも損失が大きくなることもあります。
そして成果が出なかったときに、
「インターネット広告は効果がない」
という結論になってしまうことがあります。
これは少し違います。
インターネット広告に効果がなかったのではなく、効果が出るように運用できていなかった可能性があります。
広告運用は日々の調整で成果が変わる
インターネット広告は、最初の設定だけで成果が決まるものではありません。もちろん最初の設計は大事ですが、広告を出した後の調整によって数字は変わります。どこに予算を使い、どこを止め、どこを改善するのか。この積み重ねが広告運用では重要になります。
インターネット広告は、反応が数字で見えます。
だからこそ改善できます。
ただし数字を見なければ、改善はできません。
広告管理画面にはさまざまな数字が表示されます。
表示回数、クリック数、クリック率、クリック単価、コンバージョン数、コンバージョン単価などです。
それらを見ながら、何を続け、何を止めるのかを判断していきます。
- 売上につながるキーワードには予算を使う。
- 売上につながらないキーワードは除外する。
- 反応のよい広告文を残す。
- 反応の悪い広告文は改善する。
このような作業を繰り返すことで、広告の成果は変わっていきます。
意味のある広告費の使い方をする
広告費は、ただ使えばよいものではありません。限られた予算をどこに使うかによって、成果は大きく変わります。だからこそ、広告を出すことを目的にするのではなく、売上につながる可能性が高いところへ費用を使うことが大事です。
インターネット広告は、上手く使えば集客に役立ちます。
早い段階でアクセスを集められることもありますし、問い合わせや売上につながることもあります。
しかし間違った使い方をすると、広告費だけが減っていきます。
大事なのは、広告を出すことではありません。広告を出した後に数字を見て改善することです。売上につながるところへ予算を使うことです。効果の薄いところには予算を使わないことです。
広告運用とは、そういった判断の連続だと思います。
広告を出せば売上が上がる。そう考えるのは危険です。
広告を出し、数字を見て、改善し続ける。
そこまで行って、はじめてインターネット広告は力を発揮するのだと思います。

