WEBマーケティングは理解しづらいものだと思うことがあります。
たとえばチラシやホームページであれば、見えるものを提供しているため、相手側からしても「提供物に対してお金を払う」ということでわかりやすいです。
しかしWEBマーケティングはの場合、基本的には知識を提供します。そのため「何をしているのかがわかりにくい」という点があります。
たとえば弊社の場合、以下を提供することが多いです。
- ターゲットキーワードの洗い出し
- ターゲットキーワードを軸とした記事制作、記事修正
- インターネット広告
- サイトの運営方法
まだまだたくさんあります。
WEBマーケティングを生業としている人であればわかると思うのですが、1つの案件に携わるだけでもものすごくすることは多いです。
サイト集客の基本は良質な記事 良質な記事制作は非常に時間が書かr
たとえばWEBマーケティングの基本であるSEO。その中心となるのはコンテンツ、つまり記事です。
そのため記事を制作するのですが、一言で「記事制作」といっても簡単ではありません。

今はAIを使って書くことはできますが、AIを使った記事というものは検索順位が下がってしまうというデータが出ており、実際に下がったサイトもあります。
たたき台として使うことはできるのですが、結局は人間が修正しなければなりません。すると1つの記事でも修正作業にかなりの時間を要します。
また記事をアップしたら終わり・・・ということはありません。加筆や修正が必要となります。
検索順位を見ながら記事を編集していく
たとえば弊社の場合、まず簡単な記事をアップします。そして検索順位の動向を見て手を入れていきます。これは動向を見守っていないとわからないことです。つまり動向チェックを行う必要があるのです。記事の数が多くなれば多くなるほどチェックにも手間がかかります。
そして手を入れるといっても、正しい内容修正や追加をしていかなければなりません。
記事を作るにしても修正や追加をするにしても、自分の知っている分野であればよいのですが、そうではない場合は1から調べる必要があります。
1つ1つ理解し、自分の言葉に落とし込み、構成を考え記事を書いていく。そしてユーザーがわかる内容、そして検索エンジンに好まれる構成にする必要があります。
すると、1つの記事を作成するだけでも、それなりの労力を必要とするのです。しかしそれは当事者だけしか分からないものであり、周りの人にはなかなか伝わりづらいものです。

WEBマーケティングは魔法ではない
10年以上前からある話なのですが、WEBのことを知らない人からするとWEBマーケティング(SEO、PPCなど)はまるで魔法のように思っている人はいます。
たとえば
- ホームページを作ったら人が集まってくれる。
- 記事を書けば誰かが読んでくれる。
- ECサイトを作ったら物が売れる。
- インターネット広告を出したらたくさん物が売れる
これは自分でサイトを作成し集客を行ってみればわかることですが、残念ですがこのようなことは基本的にはありません。
インターネットが一般に普及して何年も経ちますが、ユーザー側は仕組みを知る機会がなかなかないので、どうしてもこれらのように思ってしまいがちです。
もしそうだったとしての話なのですが、それならば弊社のような専門業者は存在しません。
さらにいえば、誰もが成功してしまっていることでしょう。
でもそうではない。それはインターネットの世界には数えきれないほどのライバルが存在するからです。
WEBマーケティングはライバルに勝つ必要がある
たとえばインターネットでラーメンを販売したい人がいるとします。その人たちって5人や10人でしょうか?それであれば最悪でも10位に表示されることでしょう。
しかしライバルは日本全国、さらには全世界です。
「ラーメン 販売」で検索してみましたが、「71,800,000件」の検索結果がありました。それらすべてがライバルなのです。
71,800,000件分1位~10位に入らないと、誰の目にも止まらないのです。つまり売れないのです。
そのほかよく勘違いされるのは
- たくさんクリックされたら上位表示するんでしょ?
- インターネット広告を出したら、広告だけではなくサイトの方も順位が上がるんでしょ?
といったものです。
広い意味でいうと完全にハズレということではないのですが、ほぼ違います。
そんなに簡単なものではありません。
それはやはり周りのライバルの存在があるためです。
検索順位が1つでも違うとチャンスを大きく失う
たとえば「静岡県内でホームページ制作の仕事をしている人」であれば、「静岡県 ホームページ制作」というキーワードで検索したときに上位表示することを望みます。
なぜなら、静岡県内でホームページを欲しいと思った人は、おそらく「静岡県 ホームページ制作」というキーワードで調べるためです。そのときに、目の前に表示されたページをとりあえず見ることでしょう。
そしてそこからホームページ制作の受注につながったら、数十万円~数百万円の利益となります。
一方、もしそのキーワードで上位表示していない場合、まず見られることがないのです。そのためホームページが欲しいと思っている人の比較対象になることも選択肢に入ることもありません。
- 1位~3位に表示されていること
- 1ページ目に表示されていること
これは非常に大きな意味を持つのです。2ページ目以降にあるページは、ほぼ見られることはなく、それはつまり存在していないのと同じなのです。
話を戻しますが、ターゲットキーワードで上位表示しているということは、短期的に考えても数十万円~数百万円、中長期的にみると数千万円~数億円以上の価値があるのです。
だからこそWEBに大量に資金を投資し、何としてでも検索上位に自分の会社のホームページを表示させたいと考える企業が多いのです。
ここが大事なポイントです。
WEBで成功する3つの大きな要素があります。「労力」、「お金」、「アイディア」です。
WEBでの争いは受験と似ている
勉強にたとえるとわかりやすいでしょう。
周りのライバルがものすごく長い時間(労力)勉強しています。さらなる上を目指すために塾(お金)に通ってもいます。そして効率の良い勉強方法(アイディア)を塾の先生から教えてもらっています。
「労力」、「お金」、「アイディア」という3つの大きな要素を取り入れているライバルよりも高い成績を取りたいと考えた場合、どうしたらよいのでしょうか?
各要素においてライバルよりも上回る必要があるのです。
WEBの検索順位は成績と同じなのです。
それは「労力」かもしれません。「お金」かもしれません。「アイディア」かもしれません。
少なくてもライバルよりも総合得点が上回らない限り、順位を超えることは難しいのです。それはつまり利益を得るチャンスを失ってしまうということです。
現状維持は難しい
またこれも勘違いされやすいことですが、現在の検索順位を維持すること自体難しいことなのです。
なぜなら再三お話ししてきたように、ライバルが頑張っているためです。
そしてライバルに負け、検索順位が1つ下がるだけでも閲覧するユーザー数が大きく減少するのです。
以前「ホームページをフルスクラッチで作成するデメリット 大きな危険が伴うことがある」という記事の中の「検索順位が1つ落ちただけでもアクセスは大きく下がる」でも触れました。
seoClarity(SEOクラリティ)が公開したデータによると、検索1位のクリック率は約14%、2位は約7.5%、3位は約4.5%となっています。
こんなに数字が変わってくるのです。
閲覧するユーザーが減るということは、物を販売している場合であれば売り上げも落ちます。
業界や分野によっても異なってくるとは思うのですが、1つ検索順位が落ちただけで売り上げが30%減、50%減、さらにはそれ以上ということもあるのです。
そして検索エンジンのルールは頻繁に変わっています。それに適した動きをしていかないとすぐにこのような現象に陥ってしまうのです。
そのためには日々の情報収集が必要となってきます。
検索順位は危うい しかし物凄い影響力がある
検索エンジンでの順位とは危ういものなのです。
そのため「今までずっと1位だったから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはないのです。
- ずっと昔からホームページを持っているから
- ホームページが綺麗だから
- みんながこの商品やサービスのことを知っているから
一理ありますが、全然安心ではないです。むしろそのような考えでいるほうが危険です。
一気に経営が傾くの可能性も
これまでの経験上ですが、検索順位が落ちて会社の売り上げが悪化し倒産してしまった会社もあります。大幅に人員削減した会社もあります。
なぜ経営が悪化してしまうのか。それは売り上げが上がった段階で固定費をかけてしまうためです。
上がった売り上げの要因がインターネットが影響しているとわかっている人は、固定費を大きくしようとはしません。
もしくは固定費を大きくしたとしても、すぐに調整できるレベルにとどめます。
このようなことをいうと「インターネットの集客は怖い。リアルに集めたい。」と思う人もいるかもしれません。しかしそれでもインターネットからの集客は強いのです。だからこそ多くの会社が大きな資本を投入してくるのです。
なるべくリスクを避けるためにも分析は必要となってきます。
リスク回避を考えるなら
結論として、「どの世界でも、自分が深く関わっていない世界のことはよくわからない」ということです。
弊社も何をしているかよくわからないといわれることもあります。
ここまでもお話ししてきたようにさまざまなことをしています。
それはものすごくライバルが多い中、常に攻撃を仕掛けられている中でクライアントの売り上げを守ること、つまり今よりも売り上げが下がらないようにすることをまず第一と考え、次に攻めることができる部分は攻めるというスタンスです。
ただそれを理解してもらうためには、工夫が必要なのかもしれません。

