金儲け目的ならセミナーなんてやってられない 金儲けのためのセミナーもある

私自身がセミナーで講師を経験したことで、参加する側から開催する側の考えに注目するようになりました。

そのことについて今回はお話してみたいと思います。

セミナーに参加する側は気楽 主催側は大変

正直、参加する側ってとても気楽なんです。

「セミナーに申し込んで決められた日時に指定された場所に行って話を聞く。」

それだけです。何の責任もありません。セミナーに参加する以上、何かしらのものを得て帰った方が良いとは思うのですが、それは参加者の自由なわけであり、気楽なんです。

セミナーを開催する側は意外と大変

しかし、セミナーを開催する側と言うのは、気楽にはいかないものです。

まず参加者を募ります。もしくは会場を抑えます。どちらを初めにおこなうかは、講師の知名度やセミナー内容によって変わってくると思います。

例えば、参加者を募る場合ですが、知名度の高い方がセミナーを開くというのであれば、宣伝は必要ない、もしくはそれほど必要ないかもしれません。しかしそうでない方が開かれる場合には、宣伝をする必要があります。そうなると広告費が必要になってくるわけです。

そして会場を抑える必要があります。連絡した候補地が一発で決まれば良いのですが、複数に連絡することもあるでしょう。また、セミナー参加者が全国から集まる場合には、交通の便が良い所を選ぶことになるかと思います。

このように会場を抑えるのも1つの労力となります。もちろんセミナー会場は借りるわけですから、お金が必要となります。大きな会場であればあるほど、会場費は高くなりますし、借りる時間が長ければ長いほどやはり高くなります。

セミナーの料金問題

次に、セミナー料金です。

セミナー前に振り込むタイプと、当日会場で支払うタイプがあるかと思います。特にセミナー前に振り込むタイプの場合ですが、参加者が全員参加してくれれば問題ありませんが、中にはキャンセルの方もいるわけで、返金に対応しなければなりません。

キャンセルの人数が多ければ多くなるほどかなりの手間となります。

また返金をする際の手数料はどちらが持つのか?というのも1つの問題点となります。

さらにその頃には、会場を決定していることでしょう。「このくらいの人数だからこの会場でいいかな」と言った具合で会場を抑えた場合、キャンセルが大量に出たら、返金もしなければならないし、キャンセルの分、参加者を集めるか、会場の変更をしなければなりません。

なので、キャンセルするしないは自由なのですが、セミナーを開催する側にとってキャンセルされるのは、色々な面で作業が増えてしまうのです。

資料を準備するのは本当に大変 大多数が理解できるような内容に

そして一番の労力は、「セミナー資料の準備」です。

セミナーは大抵1時間~3時間前後が一般的だと思います。その時間に話す内容を考える必要がありますし、資料を用意する必要もあります。

話の内容が中途半端であったり、資料がお粗末ですと、簡単に噂が広がり、セミナー講師としての需要が無くなります。そのため、多くのセミナー講師は膨大な時間をかけて、参加者のために話の内容を考えたり資料を用意します。

ここまで、セミナーを開く際には結構な労力が必要となるということが分かるかと思います。

セミナーをすることはお金目的ばかりじゃない

さてここからが今回言いたいことです。今までのは前置きです。

セミナーを開催する側は、結構大変な思いをして準備をするわけです。インターネット上で「あいつはセミナーでお金を稼いでいる。」といった投稿を目にすることがありますが、セミナーでお金を稼げるのは本当にごく一部の人だけです。

参加費が5万円、10万円、それ以上であれば、確かに「稼いでる」ということになるかと思います。セミナーの参加費が例えば5000円程度ですと、稼ぐレベルじゃないです。ただ、セミナー参加費を安くして、そのバックで高いものを売りつける方もいますが・・・。

ということで、いろいろ例外もありますが、参加費が5000円以下でセミナーを開催される方は、基本お金目的ではないと思います。

もし、参加費5000円で100人集めたとしましょう。500,000円集まります。ただし、これがセミナー講師の利益ではありません。ここから会場費が引かれます。更に大抵セミナーは1人で全てをこなすわけではなくスタッフがいたりします。その人たちに交通費、人件費を渡します。

そうすると手元にはそれほど多くの金額は残りません。長い時間かけて準備をし、更にはその間には通常の仕事を犠牲にしている部分もかなりあることでしょう。

普段の仕事をしていた方が利益が出る人もいる

例えばアフィリエイトのセミナーの場合。講師を務めるのは成果の出ているアフィリエイターということになります。成果が出ている人ですので、通常の業務をしていたほうが利益の面で考えれば全然よいのです。作業の1つ1つが自分の資産になるわけですからね。

自分のライバルを育てているのと同じという考え方も

それにアフィリエイトのセミナーということは、どのように作業をしたら成果が上がるのか?という話をすることでしょう。

つまり自分の行っている手法を公開するわけです。ライバルを育てるのと同じことです。

このような状況ながらもセミナーの講師をするということは、どう考えてもお金目的ではないということが分かります。

今回は参加費が5000円の場合です。もしこれが50000円とか100000円だったとしたら、話は変わってくるかもしれません。

教えるのが好きだからこそセミナーを開催する

ではなぜ、自分の仕事をほったらかしにしといてまでセミナーをするのか?

それは「教えるのが楽しいから」だと思います。私がそうです。教えるのが楽しいので、今でも週に1度ですが、塾の講師をしています。お金ではありません。

働いている以上お金はもらいますが、塾からもらった給料がいくらなのか、自分では良く分かっていません。正直いくらでも良いからです。お金のことを考えていたら、自分の仕事をしている方が全然利益になります。

なので、セミナーをやるから儲かるってことはありません。高額なバックエンドを用意していたり、知名度が上がり参加費がメチャクチャ高くなれば話は別ですが。

ということもあり、例えば「5万円、10万円あげるからセミナーしてよ」と言われたとしても、私なら断ります。通常の仕事をしていたほうが利益になる為です。

ただし、自分が興味のある内容で、誰かが私を指名してくれるというのであれば、「無料」でセミナーをします。

セミナーを自分でしてみて、受ける側と主催する側の両方を知ることができるようになりました。改めて主催側は本当に大変だと思いました。

ネット上で色々意見があるようだが

インターネット上で色々意見があるようです。

「あいつは金目的のためにセミナーをやるんだ」

と言った感じの書き込みを見ることがあります。

確かにそういった人もいるかもしれません。でも、そうではない人もいるということを知ってもらいたいと思っています。

私はアフィリエイトのセミナーに良く参加するので、アフィリエイトのセミナーを例に出させてもらいますが、講師を務める方はアフィリエイトで成功をしている人たちばかりです。

つまり、セミナーなんてしなくても十分利益を上げられているわけです。それなのに、安い金額でセミナーを開いている人に限って言えば、利益なんてどうでもいいってことなんです。純粋に教えることが好き、もしくは誰かのためになりたいと思っているのです。

私の周りのアフィリエイターの多くは、過去にアフィリエイトに救われたと考えている人が多いです。そのため、困っている人たちに成功してもらいたいと思っている人もいるのです。

なので「お金目的の人ばかりではない」というのを知っておいてほしいと思います。

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

tomoをフォローする
BLOG
シェアする
タイトルとURLをコピーしました