セキュリティ人材が19万人不足 現状での解決は難しいかも

2021年11月1日のYahoo!の記事で、セキュリティ人材が19万人不足しているという記事を目にしました。

昨年の被害額220億円 深刻化するサイバー犯罪と、遅れている日本の人材育成

セキュリティに関してあまり詳しくはないのですが、それはある意味仕方のないことかもという思いが個人的にはあります。

弊社が行っているようなWEB制作やマーケティングに観点からお話ししたいと思います。

実力のあるものは組織に属していない

結論となってしまうかもしれませんが、ネット系の実力者は組織に属さない人が意外と多いです。

あくまでも私の周りはですが、自由に生活をしている人が多い印象があります。

そして自分の好きな仕事のみを行っている人も多いです。

つまり組織に属さなくても仕事があり、生活をすることができてしまっているのです。そのような状態なのにも関わらず、自由の効く生活を捨て、組織のルールに縛られながらの生活をわざわざ選ぶ人は少ないでしょう。

理解されにくい分野

WEBコンサルティングを行なっていて実感することですが、インターネット系の仕事というのは意外に理解されにくい分野です。

新しい分野ということもあるかもしれませんが、汗水垂らして労働しているわけではなく、座ってパソコンをカチャカチャしているため、「なんか楽そう」というイメージを持つ人もいるかと思います。

実際はかなり地味な作業であり、正直長い時間座っているのはきついです。

昔からある分野で、多くの人が理解している仕事であれば仕事の大変さは理解してくれるのかもしれませんが、まだまだそのような時代ではないのかもしれません。

私自身の経験として、50歳過ぎている人でしたがホームページ作成を依頼された時に「5万円くらい?」と言われたことがありました。つまりその人からすると、そのくらいの作業量だと思っていたのでしょう。

どの程度のレベルのホームページかにもよるのですが、だいたい制作期間は1ヶ月〜2ヶ月はかかります。

つまりホームページの金額も制作期間もあまり知られていないことだと思ったのです。ただこれも難しいところなのです。

制作するホームページのレベルによって金額はかなり変化します。本当に簡単なホームページであれば確かに5万円でも作れるかもしれません。しかし少し機能をプラスするだけで数万円単位で金額は上がっていきます。

たとえば会社のホームページを作成するのであれば、少なくても30万円は見ておいた方が良いでしょう。それでもかなり安い方ですし、本当に簡単なものにしかなりません。

面白いから取り組む

私の知っているネット分野で実力を発揮している人の中には、お金よりも面白いかどうかで仕事を選ぶ人もいます。

会社に属していると、自分が好まない仕事もする必要があります。一般的な社会人であれば、嫌なことも仕事だから取り組む必要があると上司からも言われそうですが、ネット系の人材はそれが耐えられないのです。

楽しい仕事であれば全力を出します。仕事の時間外でも仕事をします。

そういった人種なのです。

なので組織として縛ってしまうと最大限のパフォーマンスを出せないし、結果やめて行ってしまうことでしょう。初めにも言いましたが、実力のある人はやめても仕事が入ってくるため、特に生活には困らないのです。

根本的な考えから変える必要がある

もしネットセキュリティに関わる人材を数多く確保したいと考えるのであれば、まずは待遇をよくする必要があるでしょう。簡単な話でいうと給与です。

そしてその人たちのこと、そして仕事のことを理解することです。

あとはもっと積極的に教育にWEB系の授業を取り入れることです。一昔前に比べれば学校教育にパソコン関連の授業は取り入れ始めたとは思いますが、まだまだです。

どうしても学歴社会であるため、主要科目の勉強に追われることになってしまいます。それなりの点数を取るためにはそれなりの勉強をする必要があり、パソコン系の技術を身につける時間を確保することは難しいでしょう。

ということもあり、もしセキュリティ人材を増やしたいと思うのであれば、まずは社会全体の考えを変える必要があるかと思います。

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

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