WEBマーケティングにおいて、CPA・CVRは非常に大切な数字となります。
コストパーアクション(CPA)・・・顧客獲得単価
つまり何人のお客さんに対して、何件獲得できたのか。1件獲得するためにかかった費用はいくらか。といったものです。
成約のポイントをどこに置くのかによって数字は変わってきますし、業界や業種によっても変わってくるかとは思います。
あくまでも弊社としてはCVRが2%~5%であれば、成功していると判断します。
ちなみに弊社クライアントは現在、CVRは約8%であり、かなり良い数字を残せているかと思います。
現実的ではない数字を目標にしている
CPAやCVRの数字ですが、時折あまりにも高い数字を目標としているケースがあります。
WEBの専門家が確かな根拠の元、もしくはしばらく広告運用を行った後に出す数字であればよいのですが、そうではない場合、あまりにも高い数字を目標としているケースがあるのです。
ある会社の話
広告予算が1ヶ月で100万円~300万円という会社がありました。
1日の問い合わせとして15件欲しいとのことです。つまり問い合わせ完了がコンバージョンポイントということになります。
これを1ヶ月(30日)で計算すると、15件×30日=450件ということになります。
- 広告予算が100万円であれば、450件の問い合わせを獲得するためには1件当たりのCPA(獲得単価)が2222円となります。
- 広告予算が300万円であれば、450件の問い合わせを獲得するためには1件当たりのCPA(獲得単価)が6666円となります。
この会社が狙うキーワードをキーワードプランナーで調べてみたところ、上部表示で1300円必要ということがわかりました。つまり1回広告がクリックされると1300円広告費がかかるということです。
今回計算しやすいようにCVRを5%としてみます。100件に5件CVするということです。つまり20件に1件ということです。
1クリックで1300円必要。それを20クリックのため26000円で1件の問い合わせを獲得できるということになります宇。
お客様の想定はCPAが2222~6666円。しかし弊社の試算ではCPAは26000円。
かなり数字に違いが出てきてしまいます。
そしてここには、弊社の広告運用代行手数料は入っていません。手数料は広告費の20%であるため、概算ではありますがCPAは30000円ほどとなるかと思います。
このようにお客様が望んでいる数字と、現実の数字は大きくかけ離れてしまうことがあるということです。
インターネットを使うとたくさんお客様が来てくれる、すごく売り上げが上がると思っている方がかなりいますが、そのようなことはありません。
ただしいえることは、何もしないよりはかなり数字は良くなるのは確かです。
ただそのためには、確かな腕の広告運用者の存在は必須となります。
この会社は平均の商品単価が約10万円です。
つまりCPAが3万円だったとしても10万円-3万円=7万円の売り上げを上げることができるのです。
ここから経費を差し引いたとしても3万円~4万円のプラスにはなることでしょう。
弊社からしてみると、絶対にインターネット広告をした方がよいと思う案件ではあります。
ライバルが増えてきている CPAは高くなりやすい
一昔前のようにライバルが少ないのであれば、もっと低いCPAとなったかもしれません。
しかし現在では、ライバルが増えるにしたがってCPAも上がりつつあります。
ただしうまく運用すれば、他社に勝つことはできます。
冒頭でもあげましたが、弊社のクライアントはCVRが約8%です。これは業界内でもトップクラスであり、なかなか実現できる数字ではありません。
インターネット広告は誰でもはじめられるものですが、運用者の腕が大きく左右するのです。