サイトに来てくれたユーザーはなるべく逃したくないというのがWEBマーケターの心情です。
ユーザーがサイトを離脱する方法は以下の3つ。
- 必要な情報を手に入れ画面を閉じる
- 求めている情報が見つからない、もしくはほかの情報が欲しいと考えブラウザバックする
- サイト内に掲載されている外部サイトのリンクをクリックし、外部サイトへジャンプ
この中で問題だと感じているのは2つ。
「求めている情報が見つからない、もしくはほかの情報が欲しいと考えブラウザバックする」と「サイト内に掲載されている外部サイトのリンクをクリックし、外部サイトへジャンプ」です。
「求めている情報が見つからない、もしくはほかの情報が欲しいと考えブラウザバックする」については以前の記事の「Pogo sticking(ポゴスティッキング)対策が重要 ユーザーが離脱する原因を解決する」でも触れましたが、SEO的にいうとあまりよい状況とは言えないと考えています。
そして今回は「サイト内に掲載されている外部サイトのリンクをクリックし、外部サイトへジャンプ」についてお話ししたいと思います。
リンクを設置 外部にユーザーを逃したくはない
サイト内にリンクを貼ると、主に2つの挙動がよく利用されます。
- リンククリック→リンクをクリックしたサイトはそのまま残り、新しい画面でリンク先のサイトが開かれる。
- リンククリック→リンクをクリックしたサイトの画面が切り替わり、リンク先のサイトが開かれる。
ちょっとした違いだと思う人もいるかもしれません。
しかしWEBマーケティングをしている人間からするとかなり大きなポイントとなります。
ユーザーが外部サイトに移動することは仕方のないことです。
そしてサイトとしては「ほかにも良い情報があるよ」と他のサイトのことを紹介することも重要なことだと思っています。(過去のSEO的にはNGという人も結構いた)
ポイントは、「ユーザーの画面内に、こちらのサイトが残っているのかどうか」ということです。
ユーザーの画面内にこちらのサイトが残っていれば、再びそのユーザーがサイトに戻ってくる可能性が高まります。しかしそうではない場合、ユーザーが戻ってくる可能性は全社よりも下がってしまいます。
これは機会損失につながってしまうのです。
「必要であれば同じキーワードで検索し直して戻ってくるのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
確かにそうかもしれませんが、意外とユーザーは自分がどんな検索キーワードで検索したのかを覚えていないのです。
どんな理由であれ、「一度獲得したユーザーを簡単に手放すようなことをしてはいけない」のです。
そういった面から考えても、自分のサイトに来てくれたユーザーをなるべく手放さないような施策が必要となってきます。
今回の場合でいうと、外部サイトへのリンクがクリックされた場合には「リンクをクリックしたサイトはそのまま残り、新しい画面でリンク先のサイトが開かれる」といった状態にした方がよいと考えています。
そのためには、外部サイトへのリンクに「target=”_blank”」を設定したほうがよいという考えがあります。
「target=”_blank”」に脆弱性あり 過去の話とされる
一時期「target=”_blank”」の設定を行うことは非推奨とされていたことがありました。それは脆弱性が指摘されていたためです。
しかしブラウザのアップデートにより、指摘されていた脆弱性は解消されているとのことです。
よって現在では普通に使えると弊社は捉えています。
脆弱性の回避方法
ちなみに脆弱性に心配な場合には「rel=”noopener noreferrer”」を記述することで、回避することができるとされています。
さらにたとえばWPで作成したサイトの場合は、外部サイトへリンクを貼った場合、自動的に「rel=”noopener noreferrer”」が設定されるようになっています。
基本的には「target=”_blank”」は使用していない
では弊社が作成するサイトでは「target=”_blank”」を使用しているのか?という点ですが、基本的には使用していません。
これまでの説明と矛盾してしまうのでは?と思うかもしれません。
弊社のサイトに対する考え方
弊社の考え方としては2つです。
- サイト内でユーザーの悩みを解決できるだけのコンテンツを作る
- リンクに余計な装飾をしない
ということです。
もしユーザーが外部サイトへ行ってしまった場合、そして弊社のサイトに戻ってきたい場合、さらに検索キーワードを忘れてしまった場合。そういった場合であっても近しい検索キーワードで検索したときに、弊社のサイトが表示されるほど強くなればよいと考えています。
またSEOの基本はコンテンツです。コンテンツ内に外部サイトを参照として掲載することはありますが、その参照サイトよりも内容が劣るようなコンテンツはそもそも作りたくないと考えています。
さらにリンクに余計な装飾を施すことで、現在はないとされていますが、何かしらの脆弱性が新たに生まれてくる可能性もあります。そのたびにサイト内を修正すると手間がかかりすぎてしまいます。
以上のような理由から、特別な理由がない限りは「target=”_blank”」を使用しないようにしています。