サイトの表示スピードを速くすることは大事です。
ユーザーの離脱率を下げることにもつながりますし、検索エンジンの評価も高めるとされています。
ただし、誤った施策を行ってしまうとCVRを下げてしまう可能性があります。
画像を後で読み込む
画像の表示スピードを速くするための施策はいろいろありますが、代表的なものとして「Lazy Load」があります。
「画像を遅延ロードする」といったものです。
サイトを重くする原因となりえるものが「画像」です。そのため、まずはテキスト情報を先にユーザーに見せて、そのあとで画像を表示させようとするものです。
ところが画像の読み込みを後回しにすることで、訪れたユーザーにはテキストしか表示させられなくなってしまうことがあります。
するとたとえば、サイトのロゴが表示されなかったり、画像で作成したボタンが表示されなくなったりしてしまうのです。
もしもボタンを画像で作成している場合、そしてそれがコンバージョンに直結するボタンである場合、コンバージョン数、そしてコンバージョン率を大幅に下げてしまう原因となってしまうのです。
ある案件の話
弊社運営サイトの話です。
明らかにサイトの表示スピードが遅く、まずそれを速くしようと考えました。
極端に早くしようと考え、考えられる限りの施策を行いました。結果としてそれなりに表示スピードは速くなりました。
ところがコンバージョン数が下がってしまいました。
パソコンで見てもとくに問題はありません。
ところがスマホで見たときに画像が表示されないことがわかりました。
すぐに対応を行うことでコンバージョン数を戻すことができました。
これは意外と気づかない落とし穴でもあります。
サイトスピードはほどほどでよい
弊社の考えですが、サイトの表示スピードは極端に早くする必要はないと考えています。
サイトの表示スピードを速くするためには、HTMLやCSSに余分な記述を入れないようにしたり、Javascriptなどを軽くしたり、画像の解像度を落としたり、さらには早いサーバーに移転するなどいろいろな方法があります。
サイトスピードを計測するツールとして「pagespeed Insights」があります。
弊社のサイトを計測すると、パソコンでは86点、携帯電話では42点という数字が出ました。
この数字をなるべく100点に近づけたいと考える人もいることでしょう。しかしこのくらいの数字でも大きく問題はないと考えています。
それは現在ではインターネット環境がそれなりに整っているためです。このくらいの点数でも、ストレスなく表示しています。
それよりもサイトの表示スピードを速くするがために、たとえば画像の解像度を落としすぎると画像が粗くなり見た目が悪くなってしまいます。
また今回のような問題が発生してしまう可能性もあります。
さらには、サイトスピードを極端に早くしたからといって、検索順位が大幅に上昇するということもありません。
こだわりたいポイントではあるのですが、あまりスピードに気を取られるよりも、良いコンテンツを作成する方に時間を割いた方がよいと思います。