数年前までなるべく自分一人で記事を書いていたのですが、運営するサイトが多くなったり、スピードアップしてサイトを構築したいと考えたりすると、どうしても手が足りなくなります。
そこでここ何年かは、「メインコンテンツは自分で、そのほかのコンテンツは外注」といったスタイルか、「基本的にすべてを任せてあとはこちらで修正」といった大きく分けて2つのタイプで、外部のライターと付き合うようにしていました。
まず1つの結論を言いますと、「ライターの当たり外れが非常に多い」ということです。「当たり」というのはあくまでも私目線です。なので人によって評価は変わってくるという前提があります。
とはいえ、私が発注側であり、私が望む、もしくは望むものに近いものを納品してくれなければ、発注する意味がありません。正直、望まない内容の記事を納品されても、それを使うことはできません。ただお金を支払って終わりであり、こちら側にとってはマイナスになるだけです。
なぜこのような記事を書こうと思ったのかということですが、ネットでの仕事を10年以上続けてきて、本当に痛い目を何度も見たためです。そして結局修正作業に追われることになったり、無駄な外注費を支払うことになったことがあり、そんな思いをしてもらいたくないと思ったためです。
修正をしないライター
あるネット上のサービスを利用し出会ったライターの話です。
お題を渡し、記事を書いてもらいました。納品されチェックしてみたところ、点数を付けるとすれば50点くらい。サイトにアップしようかどうか迷うレベルでした。
何度か修正をお願いしたのですがまともにされず、試しに「修正はこちらでしましょうか?」と連絡したところ「そちらで修正してください」という内容の連絡が来ました。
私としては「いえ、こちらで修正をさせてもらいます。」といった返事を期待していたのですが、そうはなりませんでした。
継続的なお願いをしようとは思っていたのですが、この一件で今後の付き合いはないなと思った次第です。
ちなみにこのライターは「私はライティングのプロでありSEOに強い記事を今までに書いてきました。」と言っていた人です。
そういうライターって実は結構いて、何度か試しに記事を依頼したことがあるのですが、そういったことを言っている人ほど「お、おう・・・」という記事を書いてきます。
コピーを納品してくるライター
まったくもって迷惑な話なのですが、どこかのサイトの記事をコピーして、それを納品してくるライターがいます。
仕事をお願いするときには絶対に「コピーNG」という内容の注意書きを渡します。しかしそれでもコピーしてくる人はいます。
たいていの場合、ライターとして仕事を始めたばかりの人に多い傾向があるように思えます。なぜなら「コピーチェックツールの存在を知らないため」です。
面倒ですが、納品された記事はまとまった時間を確保してコピーチェックツールを利用してチェックするようにしています。他のサイトの記事と60%以上被っているようであればNGとします。ちなみに私はコピペリンを利用しています。
そんなわけで、何人ものライターにNGを出してきたわけですが、一番参ったと思ったのは、「SEOに強い記事を書いています。」といったライターがまた現れたので、興味本位でお願いしてみたのです。
はじめのうちは私の評価では70点くらいの記事を納品してくれていました。文章にクセはありましたが、決して悪くない内容でした。ただSEOに強い記事かどうかというと「・・・」という感じです。
ちなみにですが、SEOに強い記事というのはちょっとおかしな表現だと私は思っています。どんなに良い内容の記事を書いたとしても、それが狙った検索キーワードで上位表示するかどうかは、あくまでも要素の1つに過ぎないためです。
たとえばメチャクチャ強いメディアサイトを運営していたとしましょう。そこにそれなりのレベルの記事をアップすれば、狙ったキーワードでそれなりの順位になります。それはメディアが強いためです。
でもそうではない場合、インフルエンサーに取り上げられたり、SNSで拡散でもしない限り、上位表示するのは難しいと思っています。
というわけで話を戻しますが、「SEOに強い記事をかける」というライターは、「強いサイトを運営している会社などに記事を納品していたという経験があり、強いサイトの影響でその記事が上位表示していただけなのでは?」というのが本当のところなのでは?と思うのです。
ただあまりSEOの知識のない人から見ると、「私の記事が上位表示した=SEOに強い記事が書ける」と勘違いしてしまっていると思うのです。
ちなみにこのライターなのですが、しばらくはまぁまぁの記事を納品してきていました。しかしそのうちコピーコンテンツを納品してくるようになりました。
文章表現が変わったなぁとおもいチェックをしてみると見事にコピー。
作業が面倒になったのか、それとも他のライターに安い価格でお願いしチェックをしなかったのか、そのあたりはよくわかりませんが「はぁ・・・やったか・・・」という感じでした。
しばらくほっておいたのですが、ある時「ツールを使ってチェックしていますが、最近の納品物はコピーチェックに引っかかってしまうのですがどういうことですか?」と聞くと「他のライターにお願いしているのですが、そのライターがミスをしたようです。すぐ直します。」とのこと。
いやいや違うんだよ。直すのは当たり前だけど、私が指摘しなかったらどうなってたの?という話です。
ということで、このライターにも今後仕事をお願いすることはなくなりました。
頑張ってくれるライターならアリ
私の考えとしては、ズルいことをしない頑張ってくれる人であれば、多少ライティングのスキルが伴っていなかったとしてもアリだと思っています。スキルは後からでも身につくためです。
何よりも誠実であることが重要だと思うのです。
ただ難しいのは発注側と受注する側の目的が異なるといった点です。
私の目的は「私の思うような記事をなるべく早く、そしてなるべく安い単価でたくさん納品してもらうこと」です。ただ世の中そんなに甘くはないため、少しずつ条件を緩和していきます。
「私の思うような記事をなるべく早く、そしてなるべく安い単価でたくさん納品してもらうこと」
「私の思うような記事を、そしてなるべく安い単価でたくさん納品してもらうこと」
「私の思うような記事を、たくさん納品してもらうこと」
「私の思うような記事を納品してもらうこと」
「記事をなるべく早く、なるべく安い単価でたくさん納品してもらうこと」
「記事を納品してもらうこと」
このように条件を緩和していき、許容できる範囲を自分で決めればよいと思います。
このような思いはあるものの、「私の思う良い記事を書いてくれるのであればある程度の予算がかかってもよい」という思いもあります。
ライター側の目的は「報酬を得ること」という人がかなり多いです。「文字単価〇〇円」で設定されていれば、文字を書けば書くほど報酬となります。質が伴ってなくてもです。
ただこれでは長続きしないことでしょう。あくまでも私の場合ですが、リピートして発注することがなくなるためです。つまりそのライターは次々に新しい発注者を探す必要が出てきます。
発注者によって希望する記事の質は異なりますし、何よりもお題も変わってきます。次々に新しい知識を身に着けていかなければならないのです。
つまり、質が高い記事を作成するのであれば、同じ分野、もしくは似た分野の記事を作成したほうが作りやすいのです。つまりは同じ発注者からの依頼を受け続けたり、同じ分野、もしくは似た分野の発注者からの発注を受けるようにしたほうが良いと思います。
ただライター側からしても、新しい発注者を見つけるのは面倒な作業であるため、なるべく同じ発注者からの依頼を受け続けたほうが良いと思います。
ということで、適当に文字数を稼ぐ記事を書くのではなく、質が高い記事を納めることが同じ発注者からの依頼を受け続けることにつながると思います。