これでいいのか!?富士市の学校のセキュリティ問題

学校のセキュリティ問題 BLOG

以前から思っていたのですが、最近になりどう考えてもおかしいと思ったため、記事にしたいと思います。

今回のテーマは「学校のセキュリティについて」です。

タイトルでは「富士市の学校 セキュリティ問題」としていますが、富士市に限った話ではありません。

ちなみに今回この記事を書こうと思ったきっかけは、他の市町村の小学校のあることが起因しています。(ぼやっと表現しておきます。)

恐らくその他の地域の学校でも、言えることだと思います。

結論を言いますと、「学校のセキュリティって甘すぎない?」ということです。

同じように考えている人が他にもいるのではないでしょうか?

1.特に授業参観は甘々 簡単に入ることができる

特に授業参観の時ですが、学校の門は開きっぱなし、門のところに誰かいるわけでもないし、セキュリティチェックもない。もちろん誰の親かなんてことも聞かれるわけでもない。

つまり、だれでも簡単に学校の中に入ることができるのです。そして子供たちのすぐそばまで簡単に近づくことができるのです。

これって冷静に考えると物凄いことだと思うんですよね。

ちなみに現役の先生に「日本の小学校のセキュリティってザルだよね」と話を振ってみました。すると「あなたの意見に異論なし」と答えてもらいました。

平和な日本ならではの風習でしょうか?

しかし学校を舞台にした事件は、日本国内でも時折起こっています。これ、何かしらの対応をした方が良いと思います。

こういった意見を出すと、教育委員会の話になり、つまりは市の問題となると思うのですが、決まって「予算が・・・」という話になってくると思います。

市民は訳の分からない所にお金を使われるのは嫌います。しかし、しっかりとした目的のあることにだったらある程度はお金を出すものです。

使うか使わないか分からない、もしくはあまり使う用途のないような箱モノを作るより、学校のセキュリティ対策に使ったほうが、よっぽど使途が明確で多くの人に役立つものだと思います。

2.先生は保護者の顔を認識しているから大丈夫!いえ、そんなことありません

「保護者の顔は先生が認識しているため、知らない人が入ってきても追い払うことができる」

そんな風に思っていませんか?

学校の先生は保護者の顔を全員は認識していません。

例えばクラス担任。家庭訪問などをすることで、母親の顔は認識しています。しかしそれ以外、例えば父親の顔は認識していないことがほとんどです。

つまり、授業参観の時に、知らない男の人がいたとしても、「誰かの父親だろう」という感覚にしかなりません。不審者とは思わないものです。

また、クラス担任以外の校長、教頭、教務、その他多くの先生は、保護者の顔は当然認識していません。PTAや子供会などで顔を合わせた機会がある人であれば分かりますが、それ以外の人は分かりようがないのです。

そのため、例えば保護者が数多く集まる授業参観の時に、不審者が堂々と校内を徘徊していたとしても、「こんにちは」と笑顔で挨拶をすることでしょう。

不審者があからさまに挙動不審な行動をとっていない限り「子供の保護者だろう」としか思われないと思います。

そのため、例えば毎年小学校に提出する「家庭調査票」。あれに保護者の顔写真を掲載しても良いと思うのです。

家庭調査票は学校外に持ち出すものではありません。厳重に保管されているものです。なので、学校関係者以外に見られる心配はありません。

そのため、別に顔写真を提出しても私としては問題ないと思っています。(賛否両論がありそうですが・・・)

3.学校に設置してある刺又(さすまた)

今では学校に刺又(さすまた)を設置している学校もあり、「もしも不審者が侵入してきたらそれで取り押さえる」なんて話も出たりしていますが、実際は現実的ではありません。

刺又は各教室に1つあるわけではない場合が多く、設置場所まで取りに行かなければならないからです。取りに行っている間に事件が起こってしまいます。

また、もしかしたら保護者かもしれないのに、いきなり刺又を向けるわけにもいきません。間違いなく不審者であると確証が持てないと刺又を使う選択を行えないわけです。

確証が得られるまでに事件は起こってしまいます・・・。

また、刺又が設置されていたとしても、どれだけの先生が有効に使いこなせるかは大きな疑問です。

4.校内に警官がウロウロしていればよいと思う

昔から思っていることなのですが、なぜこれだけセキュリティの低い学校に警官が配置されていないのでしょうか?

別に警官でなくても構いません。民間のセキュリティ会社のスタッフあたりが駐在していてもおかしくありません。

正直、不審者が学校の中で暴れたとして、それに対抗できるだけの武力を持った先生はほとんどいません。何かしらの格闘技の経験者あたりが校内にいなければ、不審者に対して対応ができないと思うのです。

不審者は何をするか分かりません。

話し合いで解決できるなんて変に期待しない方が良いでしょう。突然暴れることもあるでしょう。

そんな時に、子供たちを守るために不審者を押さえつける、もしくは一発くらわすだけの力がどうしても必要となる可能性があるわけです。

不審者は先生が刺又を取りに行くまで待ってくれますか?待ってはくれません。それにその間、子供たちは放置された状態です。それにすべての先生が上手に刺又を扱うことができますか?

それに女性ばかりの先生の学年部に、不審者が登場したら対抗できますか?難しいでしょう。

しかし、警官やセキュリティスタッフが学校にいることが当たり前になったらどうでしょう?

不審者が入っていく可能性は減ることでしょうし、入ってきても子供たちを守る可能性は飛躍的に大きくなることでしょう。

5.別に警官やセキュリティスタッフでなくても良い

別に警官やセキュリティスタッフでなくても良いと思うのです。

今は「開かれた学校」と言っているくらいです。近隣の仕事を退職した方々、もしくは仕事がお休みの保護者が入りやすいような学校づくりができれば良いと思います。

勿論その人たちも学校に入る際にはしっかりと身分を証明する必要があるとおもいます。

十分ではないかもしれませんが、リスクは減らせるとは思います。

6.この文章を書いていて恐ろしくなってきた

この文章を書いていてどんどん恐ろしくなってきました。

本当に、日本の小学校のセキュリティの甘さをしみじみ感じてきてしまいます。

あれだけの数の子供を預かっている環境なのにこの状態なのです。

「学校に不審者?大丈夫、入ってこないよ。」

もしそう思っている人がいるとすれば、そう思っていることこそが怖いことだと思うのです。

実際に数が多くはないかもしれませんが、事件が起こる可能性はあります。実際に起きています。その事件の被害者が自分の子供だったら、それでもそんな風に考えるでしょうか。

その事件も、上記した内容が1つでも現実となれば、ゼロとは言いませんがリスクは減らせると思います。

7.問題は学校ではなくその上

ちなみに、私はこのような意見を持ってはいますが、これを学校の先生に言ってもほとんど効果がないことは分かっています。

もし、学校のセキュリティを強化したいのであれば、実際には教育委員会、もしくは市、さらには県、国。どれかしらに強く要望を出し意識を変え、予算を組んでもらわなければセキュリティを強化することはないでしょう。

もしくは例えば富士市内で、学校のセキュリティの甘さが原因で何かしらの問題が起こらない限り、今後も劇的に変わることはないと思います。

私のような一般市民が一人でギャーギャーわめき散らしても変わることはないでしょう・・・。

他人本位にはなってしまいますが、市民、県民、国民の代表である各種議員に、学校のセキュリティに強く興味関心を持っていただき、一度検討してもらいたいと思います。これがまだ現実的かと思います。

8.もし問題が起こったらどうなる?

「もし問題が起こったら」というのも問題なのですが、現状ではトラブルが起こる可能性は十分にあります。

それほど小学校のセキュリティレベルは低いです。

話を戻しまして、もし問題が起こったらどうなるでしょうか?学校に責任を追及できるのでしょうか?

学校というのは何かしらトラブルに対してのリスク回避の手段を所々で講じています。

分かりやすいところで言うと、今、子供が学校の水泳の授業を行う際、保護者のサインが必要なことが多いです。でも、私たちが小学生の時、そんなことした記憶ありますか?

そんなものありませんでしたよね?

時代の流れというのもあるかもしれませんが、もし水泳の授業の時、子供に身体的な何かしらのトラブルに見舞われたときにも、「親の承諾を得ている」というある種の言い訳ができる状況なのです。

これは学校や、そこで働く先生たちを守るためのものでもあるわけです。

  • 水泳の授業中にトラブルが起きた ⇒ 親からの承諾書をもらっていた
  • 不審者が入ってきた ⇒ 校門は閉め対策をしていた、刺又(さすまた)を用意していた
  • 登下校中に誘拐された ⇒ 防犯ブザーをわけてあり対策をしていた。学校外の話。

つまり子供に何か問題が起こったとしても、全て「対策を取っていた」と一定レベルの言い訳が学校側としてもできてしまうのです。

よってトラブルに巻き込まれた当事者にとっては、責任をどこにも振れないといった状況になる可能性があるのです。

※文章の受け取り方次第では変に思われるかもしれませんが、学校側の対策は理解できます。問題におけるすべての責任を取っていたらきりないですから。

9.結局どうすればよいのか?

結局のところ、自分の子供は自分で守るしかないと思うのです。

とはいっても24時間、子供に張り付いているわけにもいきません。できる範囲で対応をしていけば良いと思います。

例えば防犯ブザー。

地域によっては小学生が入学すると防犯ブザーを配ることがあります。

防犯ブザーってもしもの時には全く役に立ちません。非日常すぎて不審者が現れパニックになっているときに、「防犯ブザーを使おう」とはなかなか思わないです。

それに多くの子供が、ランドセルの中に入れていたり、ランドセルの横に付けています。使うまでに時間を要します。

ということで、もし防犯ブザーではなくGPS装置を子供のカバンに付けておくという方法もあります。

ちょっと値段はしますが「TrackR(トラックアール)」という商品みたいな感じのものとか。(約4000円ほどのようです。)

後は、学校に今以上に足を運ぶ機会を意識的に作ったり、逆に学校側としても、保護者をもっと広く受け入れる雰囲気作り、仕組み作りにしてみるのも良いでしょう。

そのように、PTAや子供会が働きかけていくのも悪くないかもしれません。もちろん、教育委員会や市町村に働きかけるのも良いと思います。

何でも良いのですが、今よりも少し意識を高めるだけでも変わってくると思うのです。一気に変えるのは難しいでしょう。長年このスタイルで通ってきたわけですから。

長年、学校教育が行われている上で現在のセキュリティ体制になっているわけですから、そして事件が起こっているのにも関わらず、大したセキュリティになっているわけではないので、ちょっとやそっとでは変えられないかもしれません。

ただ、矛盾しているかもしれませんが、ちょっとの意識の変化、ちょっとの行動を起こすだけでも変わってくることもあると思うのです。

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

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