2022年から携わっているサービス業を行っているクライアントの話です。
全くの新規事業であり、売り上げが0円の状態からスタートしました。
地域に密着したサービスであり、すでにライバルは多数存在している状況でした。
しかし分析の結果、インターネットマーケティングに力を入れているライバルはそれほど多くないとわかり、さらにクライアントのサービスは完全にスタイルが固まっていなく、それをライバルに勝るようなサービス転換を提案しました。
その上で、弊社でWEBコンサルティングを徹底的に行いました。
結果として、2年目の最高売り上げが1年目の最高売り上げの3倍という数字を達成しました。
さらに時期的要因が強い業種であり、2月あたりは売り上げが1年のうちで最も減少してしまう業種です。それでも1年目の最高売り上げをキープしている状況となりました。
徹底的に分析と施策を行った
まずはじめに行ったことは徹底的な分析です。
すでに実店舗のライバルが多い状態でした。その中には資本力のある大手も数多く存在しました。
しかし分析の結果、そして弊社の経験上、後発でも大手を抜けると判断しました。
まずサイトを作成しました。はじめに用意した資本がそれほど多くなかったため、インターネットからユーザーを集めたときの受け皿程度のサイトにしました。ちなみにサイト制作も弊社で行いました。
サイトに来たユーザーにサービス内容をわかりやすく正確に伝えられるサイトにしました。
そして内部、そして外部の対策を徹底的に行っていきました。
弊社はサイトの施策は行うのはもちろん、クライアントへ徹底的にアドバイスを行い、クライアントにも協力してもらいサイトをどんどん強くしていきました。
クライアントからしてみると、まったく数字が出ていない状況で弊社のアドバイスに沿った施策を行うのは不安だったかと思います。しかし数字が徐々に見えてくるに従い、積極的に施策を行ってくれるようになっていきました。
とはいっても、正直大変な作業となります。そして数字が上がって来ていると、このまま数字が上がるのでは?と思ってしまうものです。するとどうしても手が止まってしまいがちになります。
しかしWEBマーケティングの世界では、成長過程の段階で施策を止めてしまうのは非常に危険な行為となります。ピタッと成長が止まってしまう、もしくは数字が下がってしまうことがあるのです。
そのようなときにもクライアントに対しアドバイスを行い、協力して施策を続けていきました。
正面突破 さらに横からも突いていく
後発組であったクライアントは、どうしても真正面から戦うのはなかなか難しい現状がありました。
これはどの分野でもいえます。
WEBの世界では先行者利益というものがあります。
すでに結果を残しているライバルサイトを真正面から切り崩すのはかなり大変な作業となります。
真正面からは大変だったとしても、違う角度から攻めることは可能です。そして分析の結果、少し角度を変えるとライバルがかなり弱いということがわかりました。
そのため真正面からも攻めましたが、横からもガンガン攻めていきました。
結果として予想は的中し、少しずつアクセスを伸ばしていき、1年経ったころにはまとまった利益を得られる状態にまで成長してくれました。
そして横からガンガン攻めていった影響もあり、本来狙いたかったキーワードでも上位表示を達成しました。真正面からの攻撃に成功したわけです。
しかしまだ安心はできません。上記した通り、成長過程で手を緩めてしまうと成長が止まってしまったり、下降してしまうことがあります。
これは弊社の推測となりますが、検索エンジンがまだ新しいサイトの価値を決めかねている状態だと思っています。
検索エンジンにサイトの価値を正式に認めてもらうまでは、手を緩めてはいけないと思っています。
逆にいうと、検索エンジンにサイトの価値を認められると、ある程度手を緩めてもアクセス数は減少しない傾向にあることは経験則としてあります。
サイト施策だけではない 経営についてのアドバイスも
サイトを強くするだけでもアクセスを集めることができ、それに伴い売り上げを上げることは可能です。
しかしそれだけでは長期目線で考えると、逆にマイナス要因となりえることがあります。
目立つことで悪い噂を広める可能性も
WEBマーケティングに成功しい多くのアクセスを集めることは、場合によっては大きなマイナス効果をもたらす可能性があります。
多くのアクセスを集めること自体はよいことです。知名度が上がりますし、売り上げも上がりやすくなります。
しかしそれはユーザーを満足させられたらの話です。
サービス内容がユーザーを満足させることができなかった場合、多くのユーザーに悪い印象を与えてしまうことになるのです。
たとえば「ものすごく接客態度の悪い店が集客に成功してしまった」ようなものです。
「もう二度とあんな店に行きたくない!」という思いを多くのユーザーにさせてしまうことになります。
つまり実世界で、悪い口コミが広まってしまうことになるのです。
弊社の考えとして、インターネット上の口コミよりも、実世界での口コミの方が大きな影響があると考えています。
事実、クライアントのサービスは地域密着型であるため、実世界での悪い口コミは致命的な結果をもたらすことになります。
実際の営業に参加し客観的な視点で判断
そのため、WEBマーケティング以外にも実際の営業に参加させてもらい、しっかりとお客を満足させているのかを客観的な視点で判断させてもらいました。
その結果、修正したほうがよさそうなポイントをクライアントに伝え、修正できそうなところは修正していきました。
それが冒頭でもお話しした通り、大きく売り上げを伸ばす結果につながりました。
「ネットで多く集客し、さらに集まったユーザーに満足してもらう」
これがWEBマーケティングの神髄だと思うのです。
多店舗展開に向け2店舗目出店
数字を伸ばしたクライアントは、事業開始3年目から2店舗目を開始することになりました。
既にある程度のノウハウはでき上っているからこそできることです。
ただし一気に店舗展開をしてしまうのは危険と考えています。じっくり地盤を固めてから少しずつ、そしてタイミングを見る必要があると思っています。そのあたりに関してもアドバイスをさせていただいています。
2店舗目が1店舗目と同様に数字が伸びていってくれるようであれば、3店舗目、4店舗目と拡大を行っていく予定です。
2店舗目の数字が思うように伸びなかった、数字が伸びない原因を分析し、場合によっては撤退の判断も行うことでしょう。
いずれにしても、事業を拡大していくのであれば施策を続けていく必要があることでしょう。ライバルが存在し続ける限り。