弊社では原則として月次レポートを作成することはありません。
それはレポートを提出したとしても「なるほど」で終わるケースが多かったためです。
そのようなレポートを作成するよりも、成果に直結する改善作業へ時間を使った方が効率が良いと判断しています。
結果論になってしまうかもしれませんが、月次レポートを作成しなくても複数のクライアントの仕事を継続的に仕事をしています。
なぜレポートは「なるほど」で終わるのか
多くのレポートは「事実の羅列」で終わります。どれだけ一生懸命作成してもすべてが読み手の意識に残ることはありません。記憶に残るとしても一部のみです。
その一部を目立たせるために必要なのは、「そのほかの必要ない、記憶に残らない情報」です。
そして「そのほかの必要ない、記憶に残らない情報」を制作するために膨大な時間がかかります。そのレポートを制作している膨大の時間はクライアントの数字を上げる施策はできません。
またどれだけレポートを元に説明をしたとしても、相手はすべてを理解することはありません。それは当たり前です。専門家ではないためです。
だからこそ、専門家である弊社と一緒に仕事をするのではないでしょうか。
結局弊社も難しい話を長々とするよりも、「数字的にはこうなので、あのようにしようと施策しています。考えています。」という説明になります。このような説明の方が相手は理解してくれます。
社内担当者の説明材料になる=上司への説明材料になる
それでもレポートが欲しいという人はいます。それはクライアントの会社のWEB担当者です。
理由は、社内会議の際に発表をするためです。
しかし発表をしたところで「なるほど」で終わってしまうケースが多いです。
それはWEB担当者もわかっていると思います。でも必要とすることがあります。それは「仕事をしている感を出すため」です。
WEB担当者は何もしていなくて、外部の業者に頼りっきり・・・となったらWEB担当者の存在意義が薄れてしまうためかもしれません。
そうならないために、弊社の場合はクライアントの会社内のWEB担当者とはコミュニケーションを取るようにしています。そしてなるべく理解してもらうよう、細かく説明しています。
ある意味これが、レポートを出しているのと同じ行為なのかもしれません。
上司が求めているのは「説明」ではなく「意思決定可能な数字」
結局会社として求めているのは「数字」です。
レポート作成、そしてレポートを元に社内会議で発表を行えば「仕事している感」が出ることでしょう。
しかしレポート1本に数時間~十数時間がかかると、テスト設計・入札調整・クリエイティブ差し替え・LP改善・内部リンク最適化など「数字を動かす工程」が後ろ倒しになります。
時間は限られており、その限られた時間をどこへ投資するか。
その観点でいうと、弊社はレポートではなく改善作業へ投資したいと考えています。
最低限の説明はするし聞かれれば答える
ただしですが、弊社も最低限の説明はします。そして質問されれば答えます。
ただこれまでの経験上、深く説明しても理解をしてもらえることは難しいです。それほどWEBマーケティングは多岐にわたるためです。
クライアント側の「知りたい」という思いには応えようとしますが、数字を上げることを目的とするならば完全に任せてもらった方がよいです。
何を目的とするか
結局は何を目的とするかなのかもしれません。
「仕事をしている感を最大限に出す」ということであればレポートも1つの方法かもしれません。
しかし時間をかけて作成したレポートが「なるほど」を引き出すための材料にしかならないということであれば効率的ではないと思うのです。


