メインの仕事はWEB関連なのですが、週に1度、塾で講師をしています。そんな話をすると「WEB関連の塾?」と言われることがあるのですが、「普通の塾」です。小学生や中学生が通うあの塾です。
もう5年ほどになるでしょうか。メインで教えている教科は「英語」と「数学」。教えることは面白いです。
教えるという仕事に色々な現場で10年以上関わっているわけですが、教わる側にとって受け取り方が違ってくることが多々あり、その度に悩みます。
そんな中、中学生のお子さんをお持ちの方もいるかと思いますので、「英語」と「数学」において注意しておいた方が良いことを書きたいと思います。
英語は基本が大事
まず英語ですが、とにかく基本が大事だと思います。そのため、まず単語を覚えるようにしてください。非常に面倒です。面倒な作業なのですが、単語を覚えなければ英語は解きようがありません。
よく単語を覚えない子どもに言うのですが、「単語を覚えていないでテストをするということは、ゲームでボスと戦う時に素っ裸で戦うようなものだ!」なんて表現をします。この方が伝わりやすいんですよね。
単語の覚え方は色々ありますが、「反復練習」と「イメージ付け」が効果的かと思います。反復練習は、繰り返し書いて発声しての繰り返しです。「覚えた!」と思っても数日後にまた練習してみましょう。大抵忘れているので。
イメージ付けは、例えば「walk」。「歩く」という意味ですが、歩いている姿を頭の中で想像、もしくは実際に歩きながら「ウォーク」と連呼してください。周りから見ると「何だありゃ?」って思われるかもしれませんが、結構覚えられます。
後、どの子供にも共通して言えることは「主語が3人称の時の動詞の使い方」や「I,my,me,mineの使い方」といった基本に難があることが多いです。
これは学校での教え方に問題があると思っています。分かりやすく言うと「I,my,me,mine」は一気に教えれば良いと思います。というよりも「you,your,you,yours」「he,his,him,his」等ありますが、これらをすべて一気に教えれば良いのです。
しかし、学校の教科書では小出しで登場します。そのため「I」を習った数週間後に「my」を習い、そのまた数か月後に「me」を習うといった感じになるのです(極端ですが・・・)。
そのため、「I,my,me,mine」を「仲間」として覚えるのではなく、「別物」という感覚で覚えてしまうことがあります。
なので、英語が苦手な子どもは、「単語を覚えていない」もしくは「文法が頭の中でグチャグチャ」となっています。
数学も基本が大事
数学も基本が大事です。1年生の「加法・減法」で不安がある場合には、その先の全ての問題に影響をもたらします。というよりも「小学校時代の算数」がきちんと身に付いていないと、苦労すると思います。
後は「とにかく数多くの問題を解く」ということが重要です。例えば「計算問題」。計算問題は考えながら解くものではありません。問題を見た瞬間に勝手に問題を解き始めるくらいでなければなりません。「考えるな感じろ!」と子供に言うことがあるのですが、大量に練習をしている子供は、まさしく特に考えもせずにどんどん解けます。染みついているわけです。
親御さんへ
高校受験や大学受験を心配される親御さんも多いかと思いますが、心配する前にやっておいてもらいたいことがあります。それは「自分の子供の把握」です。
勉強に関しては「どの教科のどのあたりが苦手なのか。どのくらいの点数を定期テストで取っているのか。」と言ったあたりを把握しておくと良いでしょう。
また、「学校での生活態度」も把握しておくことをおススメします。
高校受験には学力のみならず、内申点が影響してきます。特に私立の場合は内申点が重要となってきます。
「提出物を提出していない」
「授業に参加していない」
「態度が悪い」
この辺りは内申点に大きく響きます。なぜなら「誰もができる当たり前の事」だからです。それができないとなるとマイナス点となってしまいます。
この辺りは親の教育の問題だと思います。学校がどうするものでもないし、塾でどうするものでもありません。
と言っておきながら私が思うこと
と、いろいろ言ってみましたが、私は「勉強が全てではない」と思っています。勉強以外で好きなことがあればそれを伸ばしても良いと思います。
ただ、大人になって多くの人が思ったと思います。「もっと勉強しておけば良かった」と。
大人になり、仕事をしてみてこう思った人も多いかと思います。「勉強の方が楽だった」と。
好きな事、長所を伸ばすことは非常に重要です。ちょっと勉強を頑張ることで、将来の選択肢は大きく広がります。選択肢が多い方が人生が楽しいと思います。
とは言っても大人にならないと気付かなかったりしますけどね。