問い合わせフォーム営業の効果 300件に1件の反応でも良い方

問い合わせフォーム営業に興味がある人もいるかと思います。

WEBマーケティングを行う弊社としても興味があり、実際にどのくらいの数字になるのかを確かめてみたいと思っていました。

そこである案件で問い合わせフォーム営業を行うことに。

結果としていえるのは「ものすごく大変である」ということです。

いくつかの方法を試した

実は問い合わせフォームでの営業をする前に、いくつかの営業方法をピックアップしました。

考えられるのは以下の方法です。

  • メール
  • 電話
  • 郵便
  • FAX

この辺りがよく利用される方法でしょう。

メール営業には大きな問題点が

しかし一番効率が良いと思われたメール営業で問題点があることが分かりました。「特定電子メール法」の存在です。

ア)営業上のサービス・商品等に関する情報を広告又は宣伝しようとする
ウェブサイトへ誘導することがその送信目的に含まれる電子メール
イ)SNS(Social Network Service)への招待や懸賞当選の通知、友達
からのメールや会員制サイトでの他の会員からの連絡などを装って営
業目的のウェブサイトへ誘導しようとする電子メール

これらに該当するメールはNGということです。

ア)取引上の条件を案内する事務連絡や料金請求のお知らせなど取引関係
に係る通知であって広告又は宣伝の内容を含まず、広告又は宣伝のウ
ェブサイトへの誘導もしない電子メール
イ)単なる時候の挨拶であって、広告や宣伝の内容を含まず広告又は宣伝
のウェブサイトへの誘導もしない電子メール

そしてこれらに該当するのであれば良いということです。

「宣伝」をどの程度の範囲で捉えるのかにもよってくるかとは思うのですが、疑問に思ったため関係省庁に問い合わせることに。

その際に言われたことを簡単にまとめますと「メールを送る相手に同意を取らないと宣伝メールは送れない」といったものでした。

「宣伝のメールを送っていいですか?」と相手にメールをしたとして「いいよ」と返事があることは期待できません。そして法律にも引っ掛かりたくはありません。

そこでメールでの営業はしないことにしました。

電話営業

電話での営業はまず精神的に応えます。

慣れてくれば大したことはなくなるのですが、慣れるまでに何度も心を折られます。

まず基本的には営業はお断りと先に言われる、もしくは切られることになります。こちらが話したいことを話したい人に話せるのは50件に1件程度です。

恐らく営業する相手の業種であったり、話し方の問題点もあるかとは思うのですが、なかなか大変な作業であることは間違いありません。

たまに弊社にも営業電話がかかってくるのですが、その多くはとにかく言いたいことを一気にいうようなスタイルです。

とりあえず言いたいことを言ってしまうといった感じです。

「お話聞いてくれますか?」と相手に投げかけてしまうと「いいえ」と言われたら話はそれで終わりです。

なので相手に投げかけず、どんどん話してしまったほうが良いということなのかもしれません。

郵便営業

伝えたいことを文章にし、約300通ほど一気に郵送してみることにしました。

これに関しては1件も反応がありませんでした。

300という数が少ないかもしれませんが、郵送での営業は思ったより手間もお金もかかってしまいます。

まともに送ると1通当たり84円(たしか・・・)だったため、300通出すと25200円必要となります。

さらに文章を大量にコピーしてすべて封筒に入れ、住所をシールにデータから出し、シールを1枚1枚貼っていく作業はかなりの手間なのです。

これだけのコストをかけながら1件も反応ないとなると、さすがに心が折れてきます。

結果として残った問い合わせフォーム営業

以上のような経緯があり、結果として問い合わせフォームでの営業が残りました。

ターゲットとなる業種は決まっているため、まずは問い合わせフォームのリストを作成する必要があります。と言ってもよい方法が思い浮かばなかったため、ターゲットとなる業種のURLをまずは取得することにしました。

これに関しては簡単なプログラムを作成し、URLを一気に取得しました。

次にすべてのサイトにアクセスし、問い合わせフォームを探しました。そこで必要項目と文章を記入し送信するといった形となります。

問い合わせフォーム形式がそれぞれ異なることがネック

問い合わせフォームはサイトによって様式が異なります。

とくに大変なのは「必須項目」の存在です。必須項目が多ければ多いほど入力することが多くなり、それだけ手間がかかります。

また、必須のマークがついていないにも関わらず、実は必須だったため書き直しなんてことも・・・。

返事が来ることをあまり期待してはいけない

返事が来ることはあまり過度に期待してはならないと思います。

反応してくれる割合としては、300件に1件でよい方かなというくらいです。

この数字をどう捉えるかにもよるのですが、意外とよい数字ではあると思っています。

もちろん営業の内容にもよるかと思います。今回送った内容は弊社からするとWIN-WINの関係となる内容です。そういった内容であったとしても300件に1件ほどの反応です。

他の作業をしながらということもありますが、300件送るのに2人がかりで3日ほどかかってしまいます。

短調な作業の繰り返しで、目も痛くなってくるし、根性勝負となります。

さらにその前に、営業先のリストを作る必要もあります。これもかなり時間がかかります。

フォーム営業はお断りに注意

フォーム営業をする際に気を付けてほしいこととしては、時折「メール・フォームでの営業や勧誘はお断り」という注意書きが掲載されていることがあります。

そしてそれを無視した場合には「〇〇円請求する」といった内容が書かれていることも。

あまり面倒を起こしたくはないため、そういったところには送らないようにしています。

もしこれから問い合わせフォームを利用した営業をする予定でしたら、この辺りは気を付けたほうが良いかと思います。

タチの悪い人もいる

問い合わせフォームを利用した営業をしている会社は多いのですが、あるサイトには「このような迷惑営業をしてくる人がいる」といった形で、送り主と送った内容をさらしているサイトがありました。

それは士業の方が運営しているようなのですが、掲載を削除する場合にはお金を支払う必要があるといった内容が書かれていました。

凄いことをするなぁと思ったわけですが、気を付けたほうが良いでしょう。

問い合わせフォーム営業をロボットで行う

問い合わせフォーム営業をロボットで行うこともできるようです。

ネットで調べたらリーズナブルな金額でできるようです。一時興味を持ったのですが、「メール・フォームでの営業や勧誘はお断り」といった内容が書かれている場合にはロボットが反応するのかどうかが気になるところです。

そのようなところには送らないということであれば、作業の大変さから考えるとロボットを使った営業はアリかと思います。

多くの営業が来ているから無視されてしまう

弊社にも毎日のように問い合わせフォームから営業が来ています。

弊社の場合には営業とわかっていても基本的にはそのすべてに目を通します。魅力的と感じた内容である場合には返事もします。

しかしその結果、弊社にとってプラスになったことは今までありませんが・・・。

恐らく弊社が営業をした先も、同じように日々多くの問い合わせが来ていることでしょう。よって無視されてしまっている可能性があるのだと思いました。

効果的な方法を常に模索する

とりあえず今のところ問い合わせフォームでの営業が数字としては残っています。

かなり大変作業となるため、おススメはできません。ただこのような方法もあるということだけ伝えておきたいと思いました。

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

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