富士市若者世帯定住支援奨励金交付制度ってどうなの?

前に指摘していた富士市の政策の1つでもある「富士市若者世帯定住支援奨励金交付制度」。簡単に言うと、「富士市に家を建てたらお金あげるよ。だからおいでよ。」と言った内容のものですが、私はこんなことに予算を使うのであれば、その費用で富士市をアピールするマーケティングに費用を使えば、より多くの人を富士市に集められると思っていたわけです。

ただ、なんか知らないですが、この政策は始まることになってしまって「ふ~ん・・・人を呼ぶならそのお金で富士市をアピールすればいいのに」と思っていたわけですが、今回、知り合いから「そりゃねぇわ」という話を聞いたので、記事にしたいと思います。

知り合いが富士市に引っ越してきた

私の知り合いが2015年の3月末、富士市に引っ越してきました。もう7年くらいの付き合いになると思います。目的は富士市に家を建て住むためです。

子供を富士市や通う学校に慣れさせようと、家を建てるまでの間、借家を借り、そこに住んでいます。3月末に引っ越しをしてきて6月には富士市内に土地を購入しました。2015年10月現在、家はその土地に建築中です。

そして今回私が指摘している政策を知り、知り合いは市役所に問い合わせたらしいのです。その結果「適応外」と判断されたらしいのです。理由は「住民票をすでに移動してしまったため」ということらしいのです。

何故適応外なのか分からない

市役所からの話では、富士市に住民票を移動したことが問題らしいのです。つまり、以前住んでいた街に住民票が残っている状態で、今回の申請を出し、その後、富士市に住民票を移せば対象者として見なされるようなのです。

でもそれってどうなんでしょう?

私の知り合いのように、富士の街や、通う予定の学校に子供を慣れさせるため、そして本人たちもなれるため、早めに移動してくることってあると思うのです。建てる家だって、建ててる過程を見守った方が安心できます。

だからこそ、同じ市内の借家を選んでいるわけです。富士市内の借家に住むわけですから、住民票は当然移します。でもそれでは「対象外」になってしまうようなのです。

要するに、富士市外に住んでいるときに、富士市に家を建て終え、その後、富士市に移動して来て、建てた家にすぐに入れば対象者になるようなのです。

でも家と言うのは一生の買い物と言われるくらい、大きな金額を支払います。建てている所を見に来るのは当然のことだと思うのです。近くに住んで家を建てている所を頻繁に見に行くというのは、人間心理として当然のことだと思います。

この制度の本来の目的って何なのか?

この制度の本来の目的は何なのでしょうか?一般市民の私からしてみると、「富士市に人を呼びたい」ということだと思うのです。「富士市に住んでくれたらお金をあげるよ」という解釈にもなります。

私の知り合いの行動は、この制度の目的に合っていると思います。

ネガティブキャンペーンになりうる

本来は富士市に移動してくる人間に対しての助成金のようなものです。もらえる人からすると、非常に有難いものです。しかし、私の知り合いのようなパターンは当事者からしてみると、もらえると思っていたはずなのにもらえないわけですから「何だよそれ!」としか受け取られません。

市役所のホームページの対象要件を見てみると以下の通りです。

  • 市外に1年以上居住していた世帯で、富士市へ転入を希望する夫婦いずれかが満40歳未満(計画申請時)の若者世帯
    満たしています。
  • 住宅を新築または購入する方(中古を含む)で、10年以上富士市に定住すること
    現在新築を建築中なので満たしています。
  • 市税を滞納していない方(世帯員全員)
    (市県民税、固定資産税、都市計画税、国民健康保険税、軽自動車税など)

    払っているはずです。恐らく満たしてみます。
  • 暴力団員でない方(世帯員全員)
    違います。なので満たしています。

といった具合に、ホームページで提示されている対象要件は全て満たしていると私は思うのです。

市役所該当ページ⇒https://www.city.fuji.shizuoka.jp/kurashi/c0306/u40.html

前にもどこかで書いたけど

前にもどこかで書きましたが、約100万円をもらうためにわざわざ富士市に家を建てる人はごく少数だと思います。100万円と言うのは大きな金額であることは確かですが、家を建てる金額からすると、そこまでの金額ではないためです。

ちょっと極端ですが、沼津に職場があるのに100万円のためにわざわざ富士市に家を建てます?私なら沼津市内に家を建てます。

ということもあり、この制度自体、私からすると意味が分かりません。冒頭でも話したように、このお金を使って富士市のアピールを全国的に行った方がよっぽど効果が見込めます。人を呼び寄せるくらいの魅力は富士市にはあると思っています。

ということで、どうなんでしょう?ある程度期間を設けてあげても良いのではないでしょうか?

「3年以内に、他の市外から富士市に引っ越してきて家を建てた方対象。」

みたいな感じで。

こういった制度を作るのはいいですが(この制度自体に私は反対ですが・・・)、上手くやらないとマイナスイメージが広がるだけだと思います。

繰り返しますが、私の意見としてはこんな制度いらないと思っています。他にもっと良い使い道があると思いますので。

この記事を書いた人
tomo

サイト制作、SEOに20年以上携わる。その知識や技術を活かしさまざまな企業のWEBマーケティングにコンサルタントとして携わり実績を出している。
WEBマーケティングに関する大学での授業やウェビナーでの登壇、さらには国際学会での発表を行っている。
ホワイトな施策を中心とし、安全に、そして確実にクライアントの数字を上げる施策を心掛け、高い成功実績を残している。

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