シンガポールのソウルフードと言ったらチキンライスがまず最初に思い浮かぶかもしれません。実は「肉骨茶（バクテー）」という料理もチキンライスと同じくらい地元の人に愛されているシンガポールのソウルフードなんです。

肉骨茶とは？

肉骨茶は、骨つきの豚肉を香辛料やニンニクと一緒に煮込んだスープのことです。コショウが効いているので味は濃いめに感じるかもしれませんが、ご飯と一緒に食べると丁度いい塩梅です。

一度食べるとスープの旨味、柔らかいホロホロのお肉に病みつきになっています。アジア料理というと、日本人の食卓の味とはかけはなれていることが往々にしてありますが、この肉骨茶という料理に関しては日本人にとてもなじみのある味だと思います。

例えば、日本だとラーメン屋さんで豚肉の骨からスープの出汁をとっているところって結構ありますよね。肉骨茶からも似たような「旨み」を感じることができるんです。

そんな肉骨茶は、ショッピングモールのフードコートや屋台などいろんなところで提供されているのですが、その中でもローカルの人に愛される名店をご紹介したいと思います。

NG AH SIO Bah Kut Teh

NG AH SIO Bah Kut Tehはシンガポール内にいくつか店舗がありますが、こちらのお店はRangoon Roadにある歴史のあるお店になります。

このお店の始まりは1950年代にまで遡ります。ここにお店を開く前に、店主の父親が肉骨茶の元祖のようなスープを提供し始めたのが始まりだそうです。その後、その子供である店主がビジネスを引き継ぎ、だんだんと人気で大きくなっていき1988年にここにお店を移したそうです。

この日は日曜日のお昼の時間に行ったということもあり、お店は多くの人で賑わっていました。

シンガポールのローカルな飲食店では、注文用紙をもらって自分で個数を記入して店員さんに渡すスタイルが一般的です。このシステムだと注文間違えを防げるので便利です。

注文した料理のご紹介

普通のポークリブの肉骨茶は7.50sdで、プレミアム（よりお肉の量が多くなる）だと10.50sdになります。普通のポークリブでも十分お腹一杯になるので、この日はポークリブの肉骨茶を頼みました。
　

この日は何人かと来ていたので、みんなでシェアできる副菜やおかずを他にも頼みました。写真の野菜は、シンガポール料理の付け合わせによく出てくる、「油小白菜」というもの。醤油とガーリックオイルで味付けされていて、肉骨茶のお肉にとってもよく合う副菜です。こちらは5.50sdでした。

これは、豆干豆トと言って、油揚げと乾燥したお豆腐を甘辛いソースで味付けした副菜です。あまり日本の料理にはない味かもしれません。こちらは3sdでした。

その他にも、いろいろと頼みましたが、副菜はだいたい2.5sd~5.5sdとお手頃価格なので、肉骨茶に合わせて頼むとより楽しめるのでオススメです。

住所：208 Rangoon Road, Hong Building, 218453
時間：火曜〜日曜 7am〜10pm（月曜日は定休日なので注意）

SONG FA bak kut teh

こちらも1960年代に創業した歴史のあるお店です。いくつか店舗がありますが、私が行ったのはNew Bridge Roadというところにあるお店です。

お店は中国の古民家を再現した、雰囲気のある作りになっています。私が訪れた日もすでに並んでいる人がおり、ローカルの人も多くいる印象でした。

注文した料理のご紹介

こちらのお店でもポークリブの肉骨茶を注文しました。お値段は普通のサイズが7sd、大きなサイズが9sdでした。NG AH SIO Bah Kut Teh と比べるとお肉のサイズが大きく、スープの味はスパイスが強すぎずよりマイルドなお味でした。副菜に「威菜」という塩付け野菜と「小白菜」というガーリックオイルで味付けした野菜を頼みました。

NG AH SIO Bah Kut Theとの違いは、肉骨茶・副菜ともにサイズが大小選べるようになっていることです。また、肉骨茶の種類もこちらの方が豊富でした。ポークの他にも、カルビやお魚、豚の肝臓のスープなどがありました。

どちらのお店も名店なので、ぜひ訪れて欲しいです。王道のポークの肉骨茶に食べ飽きたら、SONG FA bak kut teh で他の肉骨茶にトライしてみてはいかがでしょうか。

住所：11 New Bridge Road, 01-01, 059383
時間：火曜〜日曜 9am〜9:30pm（月曜日は定休日なので注意）