WEBマーケティングで成功するためには、まず大事なのは「狙っている業界のライバルの強さ」により施策方法や結果が変わってきます。
結論から言ってしまうと「お金と労力をかけているサイトは強い」です。
自分のサイトのライバルがもし大きなコストをかけているということであれば、2番手狙い、3番手狙いが現実的でしょう。
しかし多くのライバルがコストをかけている状態であるならば、取る方法は2つです。
1つは真正面から戦いを挑んでいく。つまり同じようにコストをかけていくということ。
もう1つはライバルが取りこぼしているキーワードを狙っていき、徐々にメインを攻めていく方法です。
資本と労力をかけているサイトが強い理由
どの世界でもいえることですが、お金と労力をかけているサイトは強いです。
もちろん、正しい知識で運営しているかどうかで結果は変わってはきます。
たとえばAのサイトは、毎月1000万円の予算を使って、スタッフ20人体制でサイトを運営していたとしましょう。
そしてBのサイトは、毎月5万円の予算を使って、スタッフ1人でサイトを運営していたとしましょう。
どちらのサイトが強くなるのかは誰にでもわかることです。Aですよね。
予算を多く使ったほうが、記事の制作量が単純に多くなりますし、1つの記事の質を高めるためにも予算を使うことができます。記事制作するための調査にもお金を使えます。
筋トレで考えてみる
少し変わった見方をしてみましょう。
Aさんは3年間、必死に筋トレをし続けています。1日当たり3時間は筋トレをしてきました。3年間も行ってきているため、筋肉をつけるための適切な運動方法や食事管理の方法を知っています。
そんなAさんを見てBさんも筋トレを始めたとします。
Aさんから教えてもらい、筋肉をつけるための適切な運動方法や食事管理もはじめから行ったとしましょう。
そしてBさんも同じように、毎日3時間の筋トレをし続けたとします。
AさんもBさんも同じことをしているわけですが、BさんはAさんに追いつくことはできません。3年の差があるためです。
どちらも同じスピードで成長しているため、追いつきようがないのです。
もしBさんがAさんに追いつくためには、Aさんよりも運動量を多くしたり、食事方法をさらに良いものに変えたりしなければ差が縮まりません。
サイトも同じなのです。
はじめにゴール設定をして調査をする
WEBマーケティングで戦っていくためには、はじめの段階が重要となります。
- ライバルにはどのようなサイトがあるのか?
- どのようなキーワードで上位表示しているのか?
- アクセス数はどの程度集めているのか?
- どのようなコンテンツを作っているのか?
などです。
これらは目視であったりツールを使うことで、ある程度の予測を立てることができます。
これらの調査はサイトを作成する前段階で行ったほうがよいです。
場合によっては、どのくらいのサイトを作るべきなのかが変わってくるためです。
逆の立場ならどう思いますか?
たとえばあなたが毎月予算を1000万円かけてサイトを運営していたとしましょう。
ある日突然、ライバルサイトが作られたとします。ページが数ページしかなく、あまり更新もしていないサイトです。
そこである日突然現れたサイトの方が、検索順位で上回ってきたらどう思いますか?
「毎月1000万円もかけてきたのに・・・。正しい運営方法でサイトを運営してきたのに・・・。」
当然そうなりますよね。
検索エンジンは不平等であると思い、これまで使ってきたコストは何だったんだと思うことでしょう。
お金と労力をかければ必ず上位表示するというわけではない
ここで間違ってほしくないのは、「お金と労力をかければ狙っているキーワードで必ず上位表示するのか?」というと、そのようなことはありません。
正しいWEBの知識があることが前提です。
ただし可能性として、コストをかけたサイトの方が上位表示する可能性が高いのは間違いありません。
そうでなければ、誰もサイトにコストをかけません。
取りこぼしを狙っていく手法
強いライバルがいる場合、どうしようもないか?というと、そのようなこともありません。
方法はあります。
ただしそれなりの予算と労力はどうしても必要となります。
中途半端に戦いを挑んでしまうと、「お金や労力を使ったのに無駄だった・・・」という結論に達してしまう可能性があります。
どのような強いサイトであっても、必ず取りこぼしというものは発生します。
たとえば「中古車」関連のキーワードを狙おうと考えたとします。
インターネット上で中古車業者は、数多くのライバルがいます。世間で認知されているサービスがひしめき合っています。
そこに真正面から立ち向かっても勝てないというのは誰にでもわかることでしょう。
それでかなりキーワードをずらしていく方法があります。
3語、4語、5語でのトップを目指す
たとえば「中古車(116,000,000 件)」というキーワードで上位表示しているサイトは以下です。
カーセンサー・・・3,410,000 件
グーネット・・・4,050,000 件
価格.com・・・415,000 件
オークネット.jp・・・40,700 件
自動車EX・・・1,250,000 件
どれも聞いたことのあるサービス名だと思います。そしてそれらは、数万~数百万の記事が検索エンジンに認識されていることになります。
つまりそれだけの入り口があるということです。入口が多いため、アクセス数も相当なものでしょう。
では「中古車 静岡(27,600,000 件)」と検索語句を変更してみました。
すると「オークネット」が上位表示されなくなりました。つまりオークネットは「中古車 静岡」というキーワードを取りこぼしてしまっているということです。
さらに「中古車 静岡 富士市(10,500,000 件 )」と検索語句を変更してみました。
すると「カルモマガジン」というサイトが上位表示してきました。
次に検索語句ごとの検索結果数を見てみます。
「中古車」・・・116,000,000 件
「中古車 静岡」・・・27,600,000 件
「中古車 静岡 富士市」・・・10,500,000 件
検索語句が多くなればなるほど、検索結果数が減っていっているということがわかると思います。
つまりライバルが減っているということです。
ライバルが減れば減るほど、新しく作ったサイトもうまく運用することで上位表示を目指すことができます。
まずは4語や5語あたりで上位表示できるサイトを作っていくとよいでしょう。
そしてサイトを徐々に強くしていき、語句が1つ減ったも上位表示できるようなサイトを目指します。
検索エンジンはある意味公平 不公平な点もあるけど
検索エンジンはある意味公平なシステムです。
頑張っているサイトにはそれなりの評価をします。
ただしただ頑張っているだけではいけません。ユーザーに対して有益となるコンテンツを作成しているサイトや、他にはないようなコンテンツを掲載しているサイトを好みます。
同じようなサイトを複数いらないため、同じようなものを作ったとしてもあまり評価はされません。
このようなことを考えながら、これからサイトを作るときには考えたほうがよいかもしれません。