麻雀の捉え方の違い ゲームかギャンブルか

雀荘経営者の中で、麻雀の捉え方が異なることがあります。

お金を稼ぐための手段として雀荘を経営している場合と、お客に対してヒリヒリする緊張感を味わってもらいたいと考える場合です。

これは大きな違いです。

緊張感を高めすぎるとお客が去って行ってしまう

緊張感をお客さんに味わってもらいたいと考えている雀荘の場合、緊張する状態のルールにする必要があります。

麻雀でいう緊張とは、「勝ち負け」そして「レート」になることでしょう。

「負けてしまったらお金が無くなってしまう・・・」
「この手をあがらなかったら・・・」

このような緊張感が堪らない・・・と思う人も一定数いるでしょう。

そして最後の最後で大逆転をしたときには、ものすごい快感を得られるかもしれません。

勝者もいれば敗者もいる 敗者の存在も店舗には必要

しかしです。

勝ち負けが決まる世界であるため、勝者がいれば敗者も必ずいます。

レートが高ければ高いほど、負けてしまった人のマイナスは大きくなります。

さらに、負けを取り戻そうとして負けを積み重ねてしまうこともあります。

負けが好きな人なんていません。

そして雀荘は他にもあります。

よって、他の雀荘へ行ってしまう可能性が高くなりますし、麻雀自体を止めてしまう可能性もあることでしょう。

すると、その人から将来的にもらえる予定であった場代が得られなくなってしまいます。

結果、雀荘経営に悪影響を与えてしまうのです。

雀荘に来る目的を理解しているか?

雀荘に来るお客さんは、何を目的としているのでしょうか?

それは麻雀をすることが第一の目標でしょう。

常連の店であれば、店主やその他のお客さんと話をすることを目的としている人もいることでしょう。

では「お金を稼ぐことを目的としてくるお客さんは?」となると、個人的な感想ではありますが、実はそれほど多くはないと思います。

それよりも、「麻雀というゲームを楽しみたい」という人の方が多いと思うのです。

雀荘がなくなったら麻雀を辞めるのか?

たとえばの話です。

この世の中から雀荘がなくなったとしましょう。そうなってしまったとき、雀荘に来ていたお客さんは麻雀を辞めてしまうでしょうか?

個人的な意見では、「辞めない」と思うのです。ゲームで楽しんだり、知り合いを呼んで麻雀をすると思うのです。

もしお金稼ぎを目的としていたのであれば、稼ぐ場所がなくなってしまいます。そのほかの稼ぐ方法を探すと思うのです。

知り合いを呼んで麻雀をする場合にも、全員が高いレートでできるわけではありません。よってみんなが楽しめるレートにすることでしょう。

となると雀荘のレートよりも低い状態でプレイすることになるでしょう。

つまり、レートを高くしすぎる必要はないのです。

ゲーム代を支払うと負け代を支払うは違う

雀荘に来る人たちは、ゲーム代を支払うこと自体にそれほど抵抗はありません。

どの様な娯楽施設でも施設内で遊戯するためにはお金がかかるためです。

しかしゲームに負けて、負け代金を支払うことに抵抗を感じるものです。

負けてしまったので支払いをする必要はあります。しかしゲーム代金を支払うときの心情とは明らかに異なります。

つまりお客が支払いをしやすい方法でお金を稼げばよいと思うのです。

それはゲーム代と食事代です。

食事でお金を取るのは全然アリ

雀荘によっては、食事を提供してくれる店舗もあります。

カップラーメンやカップ焼きそば、手料理などいろいろです。

これらから利益を上げることはよいことだと思います。多少金額が高くても文句を言うお客はいません。

たとえばカップラーメン。200円で仕入れたとします。それを倍の400円といっても食べる人はいるでしょう。これで200円の利益です。お湯を入れるだけで200円です。

袋麺を鍋で調理して提供したとします。やはり400円だとしましょう。袋麺は5袋で300円ほどで仕入れることができます。つまり1個60円です。それを400円で提供するため、利益は340円です。

一見小さな金額のように思えますが、塵も積もれば山となります。

カップラーメンを頼む人が1日10人いたとします。利益は2000円です。それが1ヵ月続けば約60000円にもなります。

雀荘は麻雀というゲームを提供する場にしたほうがよい

雀荘は麻雀というゲームを提供する場所にしたほうがよいでしょう。

つまりギャンブル色を強くしすぎないほうがよいのです。

もし高いレートの方がよいと考えるのであれば、そういった人たちは他の店に行くか、その人たちだけでセットを行います。

そのため基本のレートは、お小遣いでも打てるレベルにしたほうがよいでしょう。

そうしなければ、ゲーム代金を長く得ることが難しくなってしまいます。

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